2023年4月以降、日経平均株価が急騰しています。6月にはバブル後の戻り高値を更新中。そんな中、日本株投資家はどう動いたのか? さまざまなトレードスタイルの日本株投資家に、この4月からの動向と、上昇相場における心得、やがてくる下げ相場への備えなどを伺いました。
含み益合計約70万円、次は中堅の鉄板企業に照準完了
お話を伺った方:JACKさん
スタイル:中長期-グロース
バーテンダーや予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)を中心に2億円を超える資産を築く。株式投資を中心に不動産投資やFX投資を行っており、成果を上げている。
HP、ブログ 『豆の木 株情報』、『JACKの株・FXと不動産の話』
Twitter jackjack2010
書籍 『株式投資のすごコツ80』『虚像の巨匠』『これはずるい! 株カンニング投資術』
Q 4月以降の日経平均の上昇を、予測していましたか?
A NO!
日経平均株価の上昇は実体経済と乖離(かいり)していることから、一時的なものと判断していました。「逆に押し目や暴落がくる」と、逆張りのスタンスでありました。
それでも、5月中旬以降になっても上昇を継続することから、新高値買いなど、順張りでトレードをするようになりました。
しかし、すべての株が強いわけでなく、個別銘柄も選別が必要であるため、なかなか個別銘柄で勝ち抜くのは難しいと思います。素直に先物やETF(上場投資信託)の全力勝負の方が、結果が出た相場となりました。
ただし、まだここから強い感もあるので、いつもよりロットを上げて勝負していきます。
Q 日経平均上昇に伴って何を売買しましたか?
A 脱コロナ銘柄買い増しで、含み益合計60万円超え
▼北沢産業(9930)
2023年3月頃、業績堅調な、脱コロナ銘柄です。年初来高値を取ってきたため、購入しました。50万円の含み益となりました。
▼オリエンタルランド(4661)
40周年を迎える堅調企業です。脱コロナで業績が堅調なのと、株主優待が固いのと、何より分割して買いやすくなったため、2023年3月頃、迷わず購入。含み益は10万円程度です。
Q 今から買っても遅くない!注目銘柄を教えてください
A 7割が官需の鉄板銘柄「ヤマウ(5284)」をチェック中
▼ヤマウHD(5284)
主にコンクリート製品の製造・販売事業及び土木工事業を行っている、九州が地盤の有力企業です。注目理由は、七割が官需のため。
また、株価1,178円として、予想配当利回りが5.77%(6月上旬時点)あることと、今後のNISA拡充もあり、高配当銘柄として注目される可能性も高いと考えます。しかも、PBR(株価純資産倍率)も1倍割れていることから、そのあたりの会社としての方向調整も気になるところです。
Q ↑上げ相場↑のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A 初心者はマメに利益確定しよう!
売買経験があまりない初心者は、とにかくマメに利益確定をした方がいいと思います。考えすぎると逆に売れなくなるので、とにかく数をこなして、売却タイミングのヨミを鍛えることが必須。早かった、遅かったなど失敗も経験値。経験を積むには、今はいい市場だと思います。
また、過去のチャートなどをチェックして、どのような時、どのような銘柄が上昇しているかを調べてみましょう。類似の投資環境で、どんな株が上げ下げしているのか、自分で調べてみるのも、投資力を鍛える源になります。
また、このまま永久的に株価は上昇しません。いつ暴落が来てもおかしくありません。下げタイミングで逃げ遅れないよう、市場から目を離さないようにしてください。
Q ↓下げ相場↓のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A 下落資金をプールしておくこと!
株価が下落した時はチャンスでもあります。購入できる資金は必ず用意しておきましょう。買うときは、いくらまで下がったら買うのか決めておき、指値注文を入れておくことも重要。
買った後は、市場を敏感にチェックしながら、さらに買い増すのかどうかを検討してください。下がり続けてしまった場合、いくらになったら切るか、最終的なロスカットする株価も当然、決めておきましょう。くれぐれも無理は禁物です。損をすることよりも、相場から退場することのほうが「負け」です。
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