2023年4月以降、日経平均株価が急騰しています。6月にはバブル後の戻り高値を更新中。そんな中、日本株投資家はどう動いたのか? さまざまなトレードスタイルの日本株投資家に、この4月からの動向と、上昇相場における心得、やがてくる下げ相場への備えなどを伺いました。
下がったタイミングで中堅企業を買い増し、含み益増益中
お話を伺った方:DAIBOUCHOUさん
スタイル:中長期グロース
5年半で、元手200万円を10億円にした個人投資家。ライブドアショック後、破産寸前まで追い込まれ、投資手法を見直してカムバック。「守りながら攻める」堅実な新・サイクル投資法で見事億り人に返り咲く。
Twitter @DAIBOUCHO
書籍 『DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法』
Q 4月以降の日経平均の上昇を、予測していましたか?
A NO!
ボックス相場が2年半、長らく続いていた中、東証によるPBR1倍割れ是正、株主還元強化、バフェット効果、コロナ禍明けと、いろいろと好材料があり、ボックス相場上抜けできたと考えました。今年5月中旬に日経平均が3万円を超え、まったく3万円を割れる気配がなかったので、ボックス相場は終わったと思いました。
Q 日経平均上昇に伴って何を売買しましたか?
A 決算好調企業を
2月、5月に発表した決算が好調だったため、2023年2月、3月、5月の3度、買い増しをしました。含み益は約200万円となります。
2023年3月頃、日本ピザハットなどのM&A(吸収・合併)で業績成長中で注目していたヤマエグループHDを購入。株価も割安で、その後順調に利益を出し、含み益は110万円となりました。
2023年3月と4月に、わらべや日洋ホールディングス(2918)を購入。米国セブン-イレブン向け弁当、惣菜が好調なところに注目しました。さらに、新工場建設で今後も成長が期待できる点にも期待して現在も保有中。含み益は60万円です。
2023年4月頃セガサミーホールディングス(6460)を購入しました。北斗の拳のスマートパチスロが良く売れており、今期1Qの業績が良さそうと見込みました。現在も保有中で含み益は20万円となっています。
Q 今からでも遅くない!注目銘柄
A 中央自動車工業(8117)、日本ホスピスホールディングス(7061)
中央自動車工業(8117)は、新車の生産正常化で、新車コーティング需要が回復しそうと期待して注目しています。
日本ホスピスホールディングス(7061)は、小型グロース株が上昇する相場局面が来そうと期待。1Qの業績が期待に比べて進捗が悪かったのですが、1Qはコロナ禍の悪影響が少し残っているためと判断。2Q以降に回復すると予想しています。
Q ↓下げ相場↓のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A みんなと同じ数字を見ていてはダメ、中身をしっかり自分で確認しよう!
バブル景気の時と比べると、今の株価はPBR(株価純資産倍率)、PER(株価収益率)の株価水準では企業価値や株価が読みにくくなっています。日経平均株価など指標の表面的な数字ではなく、構成銘柄の中身のバリュエーション判断が大事。目先の数字に踊らされず、企業の業績やIR情報などをしっかり確認して、本当の価値を確かめてください。
Q ↓下げ相場↓のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A 下がったら買い増したくなるくらいの企業を狙うべし!
2013年、2016年、2018年のように、アベノミクス相場の長期上昇局面でも、厳しい下落局面がありました。多少下落しても、保有が継続できる確信を持てるくらい、しっかりと企業の調査を行い、下落したら買いたくなるくらいの強い投資動機を持てる会社の株を選びましょう。
個人投資家の上げ相場トレードレポートを読む!
|
|
|
|
|