2023年4月以降、日経平均株価が急騰しています。6月にはバブル後の戻り高値を更新中。そんな中、日本株投資家はどう動いたのか? さまざまなトレードスタイルの日本株投資家に、この4月からの動向と、上昇相場における心得、やがてくる下げ相場への備えなどを伺いました。
4月中旬に異変を察知、スイングで含み益22%!
お話を伺った方
デイトレーダー:Rょーへーさん
2006年に株式投資デビュー。投資歴17年で16年間勝ち続けているデイトレーダー。スロプロ(スロットで稼ぐプロ)からデイトレーダーになるも1年で550万円負け、退場寸前まで追い込まれるも、コツコツ勝てるトレーダーとして復活。学習塾経営で起業した経験を活かし、YouTubeデイトレで勝てない人のためのデイトレ塾チャンネルを開設。
ブログ 『デイトレで勝てない人のためのブログ』、『日々のデイトレード結果ブログ』
YouTube 『デイトレ塾』
Twitter @jestryoR
書籍 『初心者にもできる逆張りデイトレードの極意』『超実践!勝ち続けるための逆張りデイトレード』
Q 日経平均の上昇を予測していましたか?
A YES!
私のYouTube『デイトレ塾』では毎朝8時35分から10分間の予習ライブ配信、15時から20分間の相場振り返りと、翌日のデイトレ用注目銘柄を出し合うライブ配信をしています。その中でも、4月中旬くらいから「なんかおかしい、不自然に強い。レンジの上限だけどここを抜けていくシナリオがあるんじゃないか」と言っていました。
レンジの上限到達後、売りが出ても不自然なまでに戻す動きがあるなど、明らかに今までと違う兆候があり、それが長く続いたためです。私はデイトレード専門でやっているので、滅多にスイングトレードには手を出さないのですが、これらの環境を目の当たりにし「これは置いていかれる!」と思い、デイトレとはまったく違う、東証プライム銘柄を中心としたスイングを分散して計9銘柄(250万円)ほど、仕込みました。
スイングは元々苦手で、負け続きだったので大きくは買えませんでしたが、仮にバブルのような相場に突入するとなれば、デイトレーダーはなかなかうまく乗れません。反対に大きな売りが出た時はデイトレで取れる自信がありました。なので上がったらスイングの含み益が出る、下がって含み損になろうともその時はデイトレで大きく取れるはずと考え、この判断に至りました。
Q 6月の日経平均上昇に伴って何を売買しましたか?利益は出ましたか?
A 含み益22%、買い増しのみで利益確定せず待機中
上記スイング9銘柄の中から、いくつかの銘柄を少し買い増ししただけで、売ってはいません。まだ保有中なので、銘柄名は伏せさせていただきますが、建設業や、IT関連などを主に買い足しました。
まだ売らずに保有しているのは、「まだ上がある」と思っているからです。
バブルだとすれば初動に過ぎないと思うので、置いていかれたくないから買い増ししましたが、まだしばらく様子見して売りタイミングを見ます。仮にバブルといかず下がるのであれば、含み益が減るだけだと思い、ドンと構えています。
4月中旬から6月上旬の、約1カ月半で22%ほどの含み益が出ました。大きくはありませんが、置いていかれなかっただけで良かったと思っています。
Q ↑上げ相場↑のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A 決めたらその通り行動すること!
なかなか難しいのですが、さまざまな面から物事を考え、答えを出したら、いったんその答え通りに行動できることが大事だと思います。間違っていてもそこから何かを得ることができるからです。
読みと相場が合っていればそのまま利益ですが、合っているのに行動できなかった場合は未練だけが残り、タラレバを言うようになってしまうからです。
Q ↓下げ相場↓のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A ヤバイと思ったらすぐノーポジションに!
デイトレードにおいては、異常を察知するのはすぐにできるので、その瞬間、ためらわずにノーポジションに戻るという選択ができるかどうかが問われます。単にリスク回避だけでなく、大きな下落の後には必ずチャンスが来ます。そこを取ってこそデイトレードだと思います。
デイトレはバブル期、バブル崩壊期のどちらもチャンスととらえることができます。来るチャンスを逃さないよう、日々、真剣に相場と向き合っていきましょう!
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