先週の結果
先週は、週半ばに一時、大きく下げる局面があったが売り物をこなし、バブル後の高値更新で引ける
先週の予測では、前々週末の26日(金)の米国市場で、シカゴ日経先物が+540円の3万1,500円となったことで、先週は、どこまで値を伸ばせるかとし、6月1日(木)に向けて債務上限問題で佳境を迎え、合意できれば調整を続けてきたNYダウが上昇に転じ、日経平均にもサポートになるとしました。
3万1,500円からは目先、上値が重いところですので、3万1,000円水準を中心とした上下動を想定しました。
チャートの動きとしては、債務上限問題の不安と期待、為替の円安・円高の組み合わせで上下動する動きとなり、高値は5月29日(月)+644円の3万1,560円、安値は5月31日(火)の▲542円の3万785円となり、この間で上下動し、終値は海外勢の買い圧力と債務上限問題の法案の可決を受けて、戻りを試す動きとなり、週末の2日(金)は、後場に一段高となりました。
昼休みの時間帯に米上院は債務上限の効力停止など盛り込んだ法案が無事通過したと伝わり、時間外での米株先物が堅調に推移し、ハンセン指数などアジア株高も支えとなり、大引け間際に+407円の3万1,555円まで上昇し、終値は+376円の3万1,524円と5月30日につけたバブル後高値(終値で3万1,328円)を更新しました。
週末の米株式は、NYダウは大幅続伸し、+701ドルの3万3,762ドルと大幅高で3指標そろって上昇しました。債務上限法案も上下の議会を通過し、5月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで、デフォルト懸念や景気後退懸念が払拭(ふっしょく)され、インフレ低下の兆しも見え始めたことで株価を押し上げました。
為替もドルが買われて、1ドル=140円に接近し、シカゴ日経先物は+415円の3万1,965円でした。