※本記事は2012年5月11日に初回公開したものです。

「実用最小限」の株式運用ガイド

 今回は、株式でお金を運用してみたいと思う方に対する、「最もコンパクトな株式運用入門」をお届けしたい。運用について語る分野はいろいろあるが、正直に言って、筆者は、株式投資が大好きだ。株式投資について語ろうとすると、どうしても力が入る。そこをぐっとおさえて、これだけで始められるという「実用最小限」の解説を目指す。

 株式投資は、それだけで何冊も本が書ける世界だ。リスクを取ってより大きなリターンの獲得を目指す際の、中核的な投資対象資産でもある。

 必要最小限の知識として何を伝えるべきか迷うところだが、今回は、自分でやる株式投資の入門者に向けた株式投資の「始め方」と学習ガイドの二つのガイドをお届けする。

成果だけ取るならインデックスファンド

 なくなってもいい金額で楽しみのために株を買ってみる、といったケースを除くと、お金の運用手段として株式を持つ場合、分散投資を前提に考える必要がある。株式投資は、分散投資を前提に行うものだと腹に納めてほしい。

 個別の銘柄を自分で選んで投資しようというのではない個人の場合、インデックスファンドで内外の株式を組み合わせて持つのがいい。方法の詳細については、筆者が書いた他の記事や書籍などのなるべく新しいものを参照していただきたい。近年、手数料が下がるなどの変化がある。

自分でやる場合の始め方

 さて、国内株が対象になるが、自分で株式投資をしてみたいと思う人は、次のように始めてほしい。