先週の結果
先週は、2万9,000円水準のもみあい短く、週末は1年半ぶりの2万9,388円で引ける
週初めの8日(月)は、2万9,000円台を回復していることで、利益確定売り優勢となり、これに円高・ドル安進行で上値の重しとなり、▲208円の2万8,949円と5日ぶりの反落となりました。
しかし、9日(火)は、NYダウは下げたものの、ナスダックはハイテク株が高く、日本市場も円安にサポートされてハイテク株と好決算銘柄が買われ、+292円の2万9,242円と年初来高値を更新しました。10日(水)は、前日の米株式の主要3指標がそろって下落したことで、利益確定売りで▲120円の2万9,122円と反落しました。
11日(木)は、前日の米国市場はインフレ鈍化を受け、株価はまちまちとなったものの、日経平均は2万9,028円までで下げ止まり+4円の2万9,126円と小反発しました。
週末12日(金)は、前日の米国市場では、地銀の経営不安が再燃し、金融株が下落して景気悪化懸念で、NYダウは▲221ドルの3万3,309ドルまで下げましたが、ナスダックは+22Pと反発し、日経平均は好決算株中心に買い先行となり、半導体関連銘柄も上昇して、一時+299円の2万9,426円まで上昇しました。
2日につけたザラ場での年初来高値(2万9,278円)を更新しました。終値では+261円の2万9,388円と終値でも更新となりました。
この水準からの上昇は意外でしたが、11日発表の5月第1週の投資部門別売買動向で、海外投資家の買いが続いていることが発表されたことで、好需給要因として後押しされたということのようです。ミニオプションSQは、2万9,235円でしたが、大きく上回って引けました。
ここからは決算は12日(金)がピークで、15日(月)で一巡することになります。手がかり材料がなくなれば行き過ぎの反動がでる可能性があります。
週末12日(金)の米国株式は、主要3指標そろって軟調となりました。米債務上限問題や地銀の経営不安が意識される中、5月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想以上に悪化し、また、5年先インフレ率も上昇したことで、インフレの長期化が意識され上値の重しとなりました。
しかし、シカゴ日経先物は為替でドルが大きく買われ1円以上の円安進行で135.70円となり、+155円の2万9,575円でした。