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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
日本株上昇期待高まる、米国株下値不安続く

外国人投資家が米国株より日本株を選好している可能性も

 先週(5月8~12日)の日経平均株価は、5月2日終値(2万9,157円)と比較して、1週間で約231円上昇して2万9,388円となりました。年初来高値の更新が続きました。米国株が四つの不安で上値が重い中、日経平均の強さが目立ちます。

日経平均とナスダック総合指数の動き比較:2021年末~2023年5月12日

出所:2021年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 米国株の四つの不安とは、【1】銀行システムの信用不安、【2】金融引き締めが続く不安、【3】景気悪化の不安、【4】債務上限問題のことです。これと比較すると、日本の投資環境は相対的に良好です。

日米の投資環境比較

出所:楽天証券経済研究所が作成

 こうした環境の差を見て、外国人投資家が足元、米国株よりも日本株を選好している可能性があります。四つ以降の日本株の上昇をけん引しているのは、外国人です。外国人は4月に入ってから5月2日までで、日本株(現物)を約2兆3,000億円、買い越しています。

 外国人の気持ちを表しているのが、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の言動です。

 バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは6日、2023年1-3月の決算を発表しました。同社は1-3月に米国株を104億ドル(約1兆4,000億円)売り越したことがわかりました。

 米国株が好きで米国株に強気のバフェット氏も、短期的に米国株に懸念を持っています。そのバフット氏は日本株に強気発言を繰り返しています。6日の株主総会でも、日本株を引き続き買い増しする方針を語りました。