今日の為替ウォーキング

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When in trouble, double(困ったときは非常に面倒なことになる)
熱が満足されるもの以外に使う時間を減らそう -スティーブ・ジョブズ

Never Really Over

米4月雇用統計レビュー

 米労働省労働統計局(BLS)が5月5日に発表した4月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)が25.3人増えて、予想(+17.8万人)を大きく超える結果となった。部門別では教育や公共医療サービスの雇用が大きく増えた半面、これまで何カ月も雇用増のけん引役となっていた、ホテル、観光部門やレジャー部門は急減した。

 失業率は3.4%で、前月より0.1ポイント低下した。過去50年間で最も低い水準で、働きたい人がほぼ全員仕事に就くことができる「完全雇用」に達しているといわれる。失業率は2022年3月以来、失業率は3.4%から3.7%のレンジで推移している。

 平均労働賃金は、前月比+0.5%、前年比+4.4%。2022年3月の5.6%をピークとして緩やかな下降傾向が続いてきたが、2023年になってからは4.4%前後で下げ止まっている。

 19歳以上の米国人口のうち、働く意欲がある人の割合を示す「労働参加率」は62.6%で、前月比横ばい。

 米労働省が5月2日発表した3月のJOLTS(雇用動態調査)は、求人件数が38.4万件減り959万件となり、2021年4月以来の低水準となった。減少は3カ月連続。労働市場の過剰需要が収まりつつあることを示し、FRBの金融引締めの成果が表れたといえる。ただし歴史的な基準から見れば労働市場は依然として引き締まった状態にある。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成