今日の為替ウォーキング
今日の一言
勉強のための自己投資をしない人は、遅かれ早かれ損をして消えていく
Eat The Rich
経済データは信用できない?
FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを、今後いつまで、そしてどこまでするかについて、パウエル議長はこのように答えている。「今後の経済データの結果を踏まえて判断する。」では、どの経済データなのか?FRBが特に重要視しているのが雇用統計だ。今夜の雇用統計に金融市場の注目が集まっている。それほど重要な指標でありながら、予想と結果のギャップが大きいのも雇用統計の特徴だ。
最近は雇用統計に限らず、経済指標全般に対する信頼性が低くなっている。その原因は、新型コロナ流行後の経済の急激な構造変化や、データ収集の政府予算の縮小などがだ。聞き取り調査方式の回答率も50%以下と言われていてクオリティにも問題がある。
FRBに限らず、世界の主要中央銀行が、これまでになく経済データに依存する時代になった時代において、データが信頼できないということは、金融政策が誤った方向に進む危険性を孕んでいる。
予想と結果のかい離が大きくるほど、発表時の相場ボラティリティは大きくなる。特に今夜はイースターで欧米市場が休場となっているため流動性も低い。
なお、3月の雇用統計の詳しい解説は、詳細レポート「「人口ピラミッドの呪い」か? いくら利上げしても雇用市場の過熱が止まらない!」をお読みください。