先週の結果
先週は16日の2万6,632円で目先の底打ちからの反発。2万7,000円台でしっかり
先週の予測では、下値確認のあと2万8,000円水準に向かって、もみあいになるとしました。
前々週の米国市場は、大幅下落したものの、日経平均は週始めに2万8,000円台を回復し、7日のパウエル議長の証言を受けて、ドル買い・円売りとなって、日経平均は米株とは逆行高となって9日(木)には、2万8,734円まで上昇しました。
これはメジャーSQに絡んだ先物主導での上昇でした。その結果、SQが終わると需給関係から日経平均は売られる状況となり、16日(木)には2万6,632円まで下げました。目先はここが彼岸底も考えられました。
さらに、前週末の金曜日から日曜日にかけて大手の地銀が連続して破綻したことで、週始めの20日(月)の日経平均は、大きく下げましたが、日本が21日(火)の休日を挟んでいる間にNYダウが2日間大幅続伸し、日経平均も22日(水)は、+520円の2万7,466円となりました。
23日(木)は、前日の米国市場でイエレン財務長官の発言を嫌気してNYダウは▲530ドルの3万2,030ドルと大幅下落となっていましたが、日経平均は底堅く▲290円の2万7,175円まで下げると下げ渋り▲47円の2万7,419円で引けました。
週末の24日(金)は、米国の長期金利が低下していることで、ドルが130円台まで売られましたが、一時▲162円の2万7,257円で下げ止まり、売り一巡後はしっかりした動きとなりました。それは3月期末の配当取りの買いが入っているためで、来週は配当の再投資の買いも入ることで、需給面からは株価の支えになると思われます。後場は弱含む場面もありましたが、下値は限定され▲34円の2万7,385円の大引けとなりました。
結局、先週の日経平均は、22日のFOMCでは0.25%の利上げが決まったものの、UBSによるクレディ・スイスの買収を受け、金融システム不安は一息つきました。ここで日経平均は2万7,500円水準まで回復するものの、上値は重く週末24日(金)は2万7,385円で引けました。
週末の米国市場は、朝方はドイツ銀行の大幅安を受けた金融システム不安で300ドル安まで下落するものの、米地銀株が軒並み上昇すると+132ドルの3万2,237ドルと上昇して引けました。シカゴ日経先物は▲65円の2万7,115円でした。