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 FOMC(米連邦公開市場委員会)は3月21、22日の会合において、予想通り0.25%の利上げを行い、政策金利であるFF金利の誘導目標は4.75%-5.00%に引き上げられた。

 米国の金融システム不安が懸念されるなかで、今回の決定は市場に一定の安心感を与えた。利上げは銀行システムが利上げに耐える体力があるということであり、同時にFRBがインフレとの戦いを放棄しないとの表明でもあったからだ。

 FOMCが新型コロナ対策として0.5パーセントの緊急利下げを実施したのが2020年3月3日。大規模緩和政策はその後2年間続いたが、約1年前の2022年3月の会合において、金融政策を緩和から引締め方向へ大転換した。利上げは連続9回目となり累積利上げ幅は延べで4.75%になった。

 パウエルFRB議長は、インフレと金融システムはトレードオフ(二者択一)ではないと述べた。インフレ対策は続けるが、金融システムの安定を脅かすような過激な政策はしないことを明確にしたのだ。

 米国のインフレは依然として高く、雇用市場は過熱している。パウエル議長が0.50%の利上げが必要だと米議会で証言していたことを考えると、0.25%という利上げ幅は「ハト派的利上げ」と言うことができる。

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出所:楽天証券作成