今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは131.60円
↓下値メドは130.25円
FRB内部対立:利上げ幅巡り意見大きく分かれる
米賃金:ミネアポリス連銀総裁「賃金上昇率は高すぎる」
カナダ:カナダ中銀、3月は政策金利据え置き。景気後退入りで7月から利下げか
メキシコ利上げ:メキシコ中銀「次回利上げは小幅になる」
ブラジル:政府がブラジル中銀に利下げ圧力
市況
今のFXマーケットは、ドルを売りたがっているように見える。少なくとも積極的にドルを買いたいムードは感じられない。インフレや雇用関連の経済データでドルの買い戻しもあるだろうが、大きなドル高の流れに発展することはないだろう。
FOMC(米連邦公開市場委員会)の「ハト派的利上げ」は、「リスクオン、ドル安」を指し示していた。0.50%利上げでもなく休止でもなく、間をとって0.25%の利上げにしたことで、パウエルFRB議長は
インフレ対策と金融システムの両方をバランス良く重視する姿勢を明確にしたのだ。
ただ米銀システム不安がおさまったわけではない。イエレン財務長官が、破綻銀行の預金をすべて保護するわけではない発言したことは「リスクオフ」となってドルはやや買い戻された。
3月23日(木曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは130.32円から131.67円。値幅は1.35円。
2023年59営業日目は131.37円からスタート。FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派色が徐々に消えるなかでドル売りが優勢になった。高値は夜遅くにつけた131.67円。高値が132円台を下回ったのは約1ヵ月半ぶり。
FOMC(米連邦公開市場委員会)が早ければ来月にも利上げ終了との見方で131円が割れると明け方には130.32円まで下げて安値をつけた。終値は130.90円(前日比▲0.57円)。
チャート形状
ドル/円1時間足チャートの形状は、前日と同じく「まだ下落」の状態を示している。
急落ほどスピードは速くないが、止まる気配はまだない。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
ここがロドス島だ。ここで跳べ
Relax
FOMC(米連邦公開市場委員会)は3月21、22日の会合において、予想通り0.25%の利上げを行い、政策金利であるFF金利の誘導目標は4.75%-5.00%に引き上げられた。
米国の金融システム不安が懸念されるなかで、今回の決定は市場に一定の安心感を与えた。利上げは銀行システムが利上げに耐える体力があるということであり、同時にFRBがインフレとの戦いを放棄しないとの表明でもあったからだ。
FOMCが新型コロナ対策として0.5パーセントの緊急利下げを実施したのが2020年3月3日。大規模緩和政策はその後2年間続いたが、約1年前の2022年3月の会合において、金融政策を緩和から引締め方向へ大転換した。利上げは連続9回目となり累積利上げ幅は延べで4.75%になった。
パウエルFRB議長は、インフレと金融システムはトレードオフ(二者択一)ではないと述べた。インフレ対策は続けるが、金融システムの安定を脅かすような過激な政策はしないことを明確にしたのだ。
米国のインフレは依然として高く、雇用市場は過熱している。パウエル議長が0.50%の利上げが必要だと米議会で証言していたことを考えると、0.25%という利上げ幅は「ハト派的利上げ」と言うことができる。
今週の注目経済指標
注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
ほしほし
※次回の毎ヨミ!為替Walkerは、4月4日(火)の掲載となります。
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