安定した収益源のある通信、金融、建設業にも高配当株あり!

 優待株の一角にはほかにも日本製鉄(5401)など鉄鋼株をはじめ、直近の業績が絶好調の重厚長大産業が数多くあります。

 重厚長大といわれる産業は、事業を通じて得た収益の多くを株主に還元する傾向が強いのが特徴です。

 配当利回りが5%を超えるような高配当株はさすがに少ないですが、通信、金融、建設業など安定した収益源が確保された業種の中にも、高配当優待株が数多くあります。

 配当利回り5%超にこだわらず、業績が安定した魅力的な高配当優待株を以下の図にまとめました。

優待が魅力的で高配当株を狙うならこんな銘柄もあり!

銘柄名 購入金額
(100株)
配当利回り 優待内容
デンカ(4061) 28万7,600円

5.04%
(前期実績)
3.48%
(今期予想)

3月・9月末株主に対する報告書の中で、傘下のデンカコスメティクスの化粧品シリーズを特別価格で購入できる株主優待販売を実施。電池や半導体の放熱材料に使う球状アルミナなど世界シェアNo.1素材を多数、擁する高収益企業。2023年1月に主力製品の需要不振で業績の下方修正、配当予想の減額を発表したものの、今後もEV車の電池向け導電誘導財、放熱材料の高成長が続くことに期待したい。
KDDI(9433) 40万3,400円 3.10%
(前期実績)
3.35%
(今期予想)
3月末に100株で「auPAYマーケット」のカタログギフトから1点選べる株主優待制度が人気。一度契約すれば自動的に料金収入が入る携帯・光回線ビジネスの安定した収益力を背景に増収増益と増配が続いている。
東海東京フィナンシャルグループ(8616) 3万8,100円 6.30%
(前期実績)
4.2%
(今期予想)
3月末に100株を3年以上継続保有すると、クオカード500円分贈呈。1,000株(投資金額38万1,000円)保有すると、保有期間に関係なくカタログギフト2,000円相当がもらえる。同社は東海地盤の対面型証券会社。株式市況に業績が左右されるものの、比較的高い配当利回りに期待できる。
ビーアールホールディングス(1726) 3万4,200円 3.51%
(前期実績)
3.51%
(今期予想)
3月・9月末に100株を1年以上継続保有で500円分のクオカード贈呈。橋や鉄道など圧縮応力をかけた特殊なコンクリート工事に定評のある土木建設会社。業績は横ばいが続くものの、安定しており、株価に対する配当利回りが高水準。
エクシオグループ(1951) 24万500円
※株主優待は1,000株以上
3.91%
(前期実績)
4.24%
(今期予想)
3月末に1,000株(投資金額240万5,000円)保有で1,000円分のクオカード贈呈。NTT向け通信回線や携帯基地局建設という安定した収益源がある。優待取得は1,000株・約240万円の資金が必要となるためハードルは高いものの、配当利回り4%前後の高配当株で、株価も高値圏で比較的安定している。
※最低購入金額は2023年2月24日の終値で計算。
配当利回りは前期の実績値や今期の会社予想値を2023年2月24日の株価の終値で割って計算。