今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは135.95円
↓下値メドは133.75円
米利下げ:最後の利上げから次の利下げまでは「平均5カ月」
NAIRU:インフレ率を上昇させない失業率(non-accelerating inflation rate of unemployment)
米失業率:パウエル議長:NAIRUは上昇している。従業員を確保しておきたい企業が多い
新世代の投資:70年代はハイイールド債券の時代、80年代以降は低金利と株高の時代
英経済:家計の急激な支出縮小とローン破産のリスク増大
今夜の注目はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録だ。今のFX相場の材料はFRB(米連邦準備制度理事会)の政策の行方だ。
雇用統計、CPI(消費者物価指数)、そしてPPI(卸売物価指数)など強い米国経済指標が発表されるなかで、FRB高官が0.50%の利上げの可能性を示唆したこともあって、ドル先高観が強まっている。この日の米10年債利回りは3.96%まで強含み、昨年11月以来の高水準となった。
一方で、今年初めの「日銀の政策正常化期待の円ロング」や「中国経済再開期待のドルショート」は思い切りストップがついて、現在は様子見状態。
米中の地政学リスクの高まりもドル買い要因になっている。中国のロシアへの武器供与の証拠が見つかった場合、欧米が中国企業に対して経済制裁をする可能性がある。
2月21日(火曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは134.14円から135.23円。値幅は1.09円。
2023年37営業日目は134.21円からスタート。
東京時間の昼前に少し下げ134.14円をつけてから、上昇。安値が134円台の円安だったのは今年初めて。
夜遅くには135円台にのせ、135.23円まで上値を伸ばし、今年の高値を更新した。終値は134.16円(前日比+0.21円)。この上のレベルは137.48円(12月20日高値)までない。
レジスタンス:
135.23円(02/21)
137.48円(22/12/20)
137.80円(22/12/16)
サポート:
134.14円(02/21)
133.90円(02/20)
133.90円(02/17)
2023年 ドル/円 データ
日本の実質賃金の安さが政治問題になっている。
厚生労働省が6日発表した2022年11月の毎月勤労統計調査によると、賃金は物価変動の影響を考慮した実質で前年同月比3.8%減になった。日本の賃金は、OECDの中の最下位グループで、アメリカの約半分でしかない。国際的に見ても低い。
アベノミクス以前は、世界5位だった日本の賃金が現在の水準まで転落した大きな原因が、「円安」だといわれる。その円安を支えているのが大規模緩和政策だから、労働賃金に関していえば、日銀の政策は「効果的」とはいえない。
日本の賃金が上がらない理由には制度上の問題などもあるが、労働者が転職したがらないこともある。
それでも、最近は日本でもTVやネットで転職サイトや転職エージェントのCMを1日のうち必ず数回は目にするようになった。日本の終身雇用が制度疲労を起こすなかで、日本も欧米の労働市場のような流動化がいよいよ始まりそうだ。