今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは135.15円
↓下値メドは133.35円
カジノ:マカオのカジノ企業の株価、わずか2カ月で2倍に。中国の経済再開で
地政学リスク:中国のロシアへの武器供与が確認された場合、欧米は対中経済制裁も
中国:中国人の海外旅行者数急増、2025年には新型コロナ前を上回る予想
ECB:複数回の0.5%利上げを計画。利上げ幅縮小するFRBとの相違鮮明
英経済:海外債務が大幅増加、外国投資家の動向が英国の財政状況に大きな影響
スウェーデン中銀:「インフレ抑制のためにクローナ高が必要」
エルメス:フロリダに5番目、米国で33番目となるブティックをオープン
アディダス:ムーディーズ、アディダスの長期格付けを一段階引き下げ
マーケットの関心は、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策の行方に集まっている。雇用統計、CPI(消費者物価指数)、そしてPPI(卸売物価指数)など強い米国経済指標が発表されるなかで、FRB高官が0.50%の利上げの可能性を示唆したこともあって、ドル先高観が強まっている。
米中の地政学リスクの高まりもドル買い要因。中国のロシアへの武器供与の証拠が見つかった場合、欧米が中国企業に対して経済制裁をする可能性がある。
2月20日(月曜)、週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは133.90円から134.54円。値幅は0.64円。
2023年36営業日目は134.22円からスタート。東京時間昼前につけた134.54円が高値。先週金曜につけた年初来高値の135.11円には届かず、夜遅くには133.90円まで下落する場面もあった。終値は134.29円(前日比+0.13円)。ドル高方向に変化はないが、この日はNY休場のため、強い動きは見られなかった。
レジスタンス:
134.54円(02/20)
135.11円(02/17)
137.48円(22/12/20)
サポート:
133.90円(02/20)
133.90円(02/17)
133.59円(02/16)
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米国のインフレ率は高すぎるうえに、なかなか下がる気配がない。しかし、米国経済は堅調だ。そのおかげでFRBは、景気後退を気にすることなく強気の姿勢でインフレに集中できている。
クリーブランド連銀総裁は「インフレを目標値まで安定的に引き下げるには痛みが伴う」と利上げ継続の覚悟を示し、セントルイス連銀総裁は「次回3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の利上げを支持する」と述べた。
金利市場では、FRBの「年内利下げ」の可能性はほぼ完全に消え、FRBは「インフレ率が改善するまで、利上げを続ける」というシナリオに切り替わった。
3月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げはほぼ確実で、5月の可能性も高まっている。さらに、今後発表されるCPIとPPIの結果次第では6月の実施もありえる。「自分たちはまだFRBの利上げをまだ十分織り込んでいないのではないか」というマーケットの焦りがドル高に繋がっている。
強い経済指標は利上げを連想させるから、株式市場は金利の上昇を嫌う。最近まで「良いニュースは、悪いニュース」だった。ところがFRBの利上げに対しても、米国経済は強さを保っている。米雇用市場では、1月の雇用者増加数が50万人を超えた。
金融政策を引き締めると日本経済が終わるとビビる日銀は、永遠に利上げできずにいる。FRBが大幅利上げを続けてもびくともしない米国は、日本など他の先進国経済とは異なっているとして、優越的ニュアンスを込めて「アメリカ例外主義」と呼ぶ人もいる。
金利が高くなっても経済か強ければ、それに越したことはない。強い経済指標はソフトランディングの確率が高まっているということで、株式市場は金利上昇を気にかけなくなった。今は「良いニュースは、悪いニュース」ではなく、むしろ「良いニュースは、良いニュース」だ。
しかし、別の見方をするならば、弱い米経済データがでてきたときが大きなリスクの始まりになる。金利が高止まりするなかで、米国の景気後退の懸念が高まったとき、株式市場は下落し、ドル高も終わる可能性がある。「悪いニュースは、悪いニュース」に注意したい。
2023年 ドル/円 データ
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主要指標 終値
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