今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 米国市場は、インフレのピークアウト確認の動きとなって、ハイテク株中心に上昇し、NYダウも引っ張られる形になっています。特に半導体を構成するSOX指数が足元で上昇し、米金利の低下期待も先高感を支えています。

 このまま半導体セクターが上昇すればNYダウももう少し上昇するところですが、目先は12月13日の3万4,712ドルの高値に接近しています。ここを一気にぬけることができれば、昨年4月21日の3万5,492ドルが次の目標となります。

先週の動き

 先週始めは、前週の1月6日(金)の雇用統計を受けての+700ドルの3万3,630ドルの一服感から▲112ドルの3万3,517ドルと反落し、その後はインフレピークアウト期待で10日(火)は+186ドル、11日(水)は+268ドル、12日(木)は+216ドルと3日続伸となりました。

 週末の13日(金)は、ミシガン大学発表の1年先のインフレ率が3カ月連続で低下したことで2月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ縮小見通しが続き、NYダウは+112ドルと4日続伸となりました。

今週の指標:ドル/円

 今週は、17~18日の日銀金融政策決定会合で昨年12月に続き金融緩和の修正を行うとの見方が広がっています。週前半までは円が強含む動きとなりそうです。その後はドルの下値固めの動きとなりそうです。

先週の動き

 為替は、週半ばまでは、132円台でしたが、12日の米12月CPIを受けて、インフレピークアウト期待が強まり、この日は一気に132.49円から128.89円までドルが売られました。さらに週末の13日(金)は、ミシガン大学発表の1年先のインフレ率が3カ月連続で低下したことで、1ドル=127.49円まで下げ、引け値は127.88円の円高となりました。