今日の為替ウォーキング

今日の一言

計画を立てるとき、私以上に小心な人間はいないだろう。しかし決断したら全てを忘れ、その決断を成功させること以外は考えない。-ナポレオン

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 今夜は、米国の12月CPI(消費者物価指数)の発表日だ。

 米国のインフレのピークアウトを示すデータ内容は、一般的にはドル売り/円買いだが、マーケットはすでに織り込んでいるため、素直には行かない可能性もある。いずれにしてもマーケットは非常に注目している。

 前回11月のCPIは、前月比0.1%、前年比7.1%と、10月(前月比0.4%、前年比7.7%)を大きく下回った。これまでインフレ率を押し上げていたガソリン価格の下落や中古車価格が落ち着いたことが理由。住宅関連のインフレもピークを越えた模様だ。

 CPIは今後さらに低下する見通しで、4月には前年比4.0%まで下がる予想もでている。とはいえ、去年のインフレ上昇率があまりに激しかったゆえに、低下したように「見える」だけだ。エネルギーと食品を除くCPIコア指数も6.0%に下がっているが、FRBが目標とする2.0%と比べるとはまだまだ大きな開きがある。

 重要なのは今ではなく、6カ月後のインフレの状況がどうなっているかだ。10.0%から5.0%に下げるのは比較的簡単なのだ。本当に大変なのは3.0%以下に下げることだ。FRBの目標である2.00%の手前の3%から4%で下げ止まってしまうリスクがある。ダイエットも最初の3キロは簡単だが、目標体重までの最後の500グラムが大変なのだ。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成