日本株の投資方針

 3月以降、米国株が弱い中で日本株は相対的に堅調です。日本株が堅調な主な理由は、以下二つです。

【1】円安

 一時1ドル150円に乗せる円安(ドル高)が進みました。ドル高は、米国企業の業績にマイナス影響を及ぼしています。大手ハイテク企業が日本や欧州で稼ぐ利益が目減りする影響を受けています。

 ただし、円安は日本の企業業績には大きなプラス要因です。日本企業が海外で稼ぐドル建て利益の円換算額が膨らむ効果は大きいです。

【2】リオープン(経済再開)への期待

 日本は、リオープン(経済再開)で、コロナで抑え込まれていた消費が一時的に大きく伸びる可能性があります。「全国旅行支援」が始まってから、さっそく旅行客で人気スポットがにぎわい始めています。外国人旅行者の受け入れを増やす方向にあることにも、期待があります。

 日本株への投資方針は、毎週述べていることと変わりません。日本株は割安で長期的に良い買い場を迎えていると考えています。ただし、短期には急落急騰を繰り返す可能性があるので、リスク管理が大切です。時間分散しながら少しずつ買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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