11月1~2日のFOMCで波乱あるか?

 今週は、11月1~2日にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。そこでFRBが0.75%の大幅利上げを続けることはほぼ確実と見られています。問題は、12月以降のFOMCについて、どのような示唆が出されるかです。市場が期待するような「12月以降、引き締めのピッチが緩む」「利上げ停止が視野に入る」というメッセージが出るのでしょうか?

 もし、利上げピッチが緩むメッセージがまったくなく、引き続き「景気を犠牲にしてもインフレ抑制のための金融引き締めをやり遂げる」ことだけが強調されると、米国株式市場はショック安となる可能性もあります。

 市場の期待通り、「引き締めを先行き鈍化させる」というメッセージが出れば、株式市場の反発が勢いづく可能性があります。

 その意味で、今週の最大の注目点は、11月2日(日本時間では3日木曜日・祝日)の早朝に発表されるFOMCの結果です。長短金利が大幅に逆ざやとなるまで、引き締めが続けられるか、そうなる前に利上げ停止が視野に入るかを、市場は見極めようとしています。

米長期(10年)金利・FF金利・NYダウの月次推移:2004年1月~2022年10月(28日)

出所:ブルームバーグ・QUICKより作成