今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは154.25円
↓下値メドは142.35円
FRB:ブレイナード理事「70年代の教訓から性急な緩和はリスクであることを学んだ」
FRB:ウォーラーFRB理事「FRBピボットは考えていない。インフレ制御に全力集中」
FRB:シカゴ連銀総裁「2023年の早い段階で政策金利は4.5%に」
IMF:2023年は世界経済の1/3が景気後退になるリスク
中国:上海の移動制限を強化。ゼロコロナ政策継続。
英国:エネルギー不足で、最悪の場合1日3時間の計画停電も
英国:格付け見通しネガティブに引き下げ。「政治不安定」を理由に
BOE:債券購入と量的引締めの板挟みでLose-Lose(負け-負け)の状況
ECB:クノット理事「インフレリスクを過小評価してはいけない。大幅に利上げする必要ある」
ドイツ:2023年景気後退、インフレ8%、GDP1.4%。ドイツ政府の見通し
イエレン米財務長官はこの日、日本が先週金曜日のNY市場で実施した為替介入について、「日本側から何も聞いていない」と述べた。そもそも外国為替とは二国間の通貨の交換だから、日本だけが勝手にすることはできない。それぞれの通貨を管理する各国の中央銀行や財務省と緊密な連絡が必要だ。
FRB(米連邦準備制度理事会)のおひざ元のNY市場で、日銀が了解もなくドルを売る(円を買う)オペレーションを行ったのが本当ならば、イエレン財務長官が不満を表明するのは当然である。
先週金曜日のNY市場で、政府日銀は為替介入を実施した。ドル/円は151.95円から146.17円まで円高になったが、効果は1日ともたなかった。
週明け25日は、NY終値に比べ約0.30円の円安レベルとなる148.08円からスタート。ドル買いが強く、朝のうちに149.71円まで上昇したが、再び為替介入が実施されると、高値をつけた10分後に145.41円まで急落した。これが1日のレンジとなった。値幅は4.30円。
しかし、為替介入の効果は度を重ねることに薄れて、夕方には149円まで反発した。終値は149.02円(前日比+1.32円)。
レジスタンスは、
149.71円(10/24)
151.95円(10/21)
159.00円(1990.04)
サポートは、
148.60円(200時間移動平均)
145.41円(10/24)
145.24円(10/10)
この日を入れると、為替介入に10兆円以上の資金を使っているが、それでもなお円安が止まらない。これ以上は、日銀が大量緩和政策を修正するか、あきらめて円安を放置するかの二者択一しかないだろう。
緩和政策を続けながら、インフレ防止のために為替介入を続けるという「良いとこ取り」はG7中央銀行の理解を得ることはできない。