2008(平成20)年10月28日

日経平均一時7,000円割れ、バブル後最安値

 2008(平成20)年10月28日、日経平均株価がバブル後の最安値となる6,994円90銭まで下落しました。「リーマン・ショック」後の世界的な金融不況の波は、東京株式市場も直撃しました。

 9月15日に米金融大手リーマン・ブラザーズが当時の6,000億ドル、現在の相場に換算して70兆円近い負債を抱えて倒産すると、世界的に金融不安が発生しました。価格変動リスクの大きい株式が世界中で売られるとともに、外国為替市場では米ドルが急落し、円やユーロが買われました。金融機関の資金のやり取りも滞りがちになり、金融機能の低下が実体経済にも悪影響を及ぼしました。

 東京市場では、リーマン倒産直前の9月12日に12,000円台だった日経平均は下落の一途をたどり、10月28日には1982年10月以来およそ26年ぶりの水準まで急落しました。米国の景気悪化や円高で、デフレがさらに深刻化するとの懸念からです。1989年12月29日の大納会に付けた38,957円44銭を約32,000円下回る水準でした。

 

2008年10月28日の日経平均株価終値は

7,621円92銭