9月の保有額:3万1,650円

 9月13日発表の米国CPI(消費者物価指数)が予想を上振れたことによって、金融引き締めの長期化が懸念されて、世界全体的に株価が下落しました。9月の投資可能な獲得ポイントは2,284ポイントで、運用益は▲1,710円です。

 FRB(米連邦準備制度理事会)は、最終的に政策金利を4.5%程度までは上げる方向性となり、政策金利と10年国債利回りも*逆イールドになる可能性が濃厚になりました。過去はこの現象が発生した場合、数年以内に株価が例外なく崩壊しており、警戒モードが高くなっています。

 ただし、大統領選挙2年目の**アノマリーでは、9月末が底になり、10月~翌年は堅調な傾向です。また、先日はナスダック100指数の構成銘柄が全てマイナスという事象が発生し、これが起きた時は1年後の株価上昇率が極めて高いのは事実です。

 さらに、投資家のポジションは金融危機やコロナショック時並みに株式がアンダーウエートとなっており、目先は反発を期待できます。

 以上を総合考慮すると、先月に述べたとおり9月末~10月を底に来年まで反発するものの、2023~2024年のどこかで本格的な株価下落が開始すると考えています。

*逆イールド……通常時は長期金利の水準が短期金利の水準を上回るのですが、これが逆転し、短期金利が長期金利の水準を上回る状態になることを「逆イールド」といいます。政策などによる金融不安が高まった場合などに短期金利が急騰することで発生することが多いため、景気後退や株価調整のシグナルとされているので、株価下落に注意が必要です。
**アノマリー……理論的根拠はないけれど、相場でよくみられる経験則のこと。

2022年9月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 予定通り9月下旬に集中的に残存していたポイントを投下しました。S&P500種指数は短期的な底値水準に到達し、来年春ごろまでは反発するという相場観のもとで、S&P500連動投信を購入しました。

2022年9月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 

 米国債30年利回りが3%を超えている局面では、過去、グロース株は相対的に軟調な傾向があります。ただし、10月~来年に訪れると想定している反発局面では、売り込まれてきたグロース株がアウトパフォームする可能性があり、無難な主要株価指数の投資信託を購入しました。

2022年9月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2022年9月1日から9月30日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるものiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位    イーストスプリング・インド消費関連ファンド
騰落率:▲0.88%

どんなファンド?    
 主にインドの金融商品取引所に上場するインフラ関連株式に投資しているアクティブ投信です。組入上位銘柄は、リライアンス・インダストリーズ(石油化学を中心にエネルギー、バイオなどを手がけるインド最大のコングロマリット)、ICICI銀行、ラーセン&トゥブロ(建設系コングロマリット)、バジャジ・ファイナンス(インドの大手ノンバンク)、インド・コンテナ(コンテナ積載貨車を利用した貨物輸送サービス企業)です。*楽天カード決済では1%ポイント還元です。

*楽天カード決済では1%ポイント還元……楽天カードクレジット決済での投信積立では、信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)以上のファンドは決済額の1%(100円につき1ポイント)、年率0.4%(税込)未満のファンドは決済額の0.2%(500円につき1ポイント)が楽天カードから付与されます。このファンドはその対象となります。対象ファンドはこちら!

まつのすけコメント
 世界的に9月は株価が軟調な展開となってしまいましたが、その中ではインド株式の下落率が低く、相対的に耐えてくれました。インド中央銀行も政策金利を引き上げていますが、+0.5%となっており、米国の+0.75%よりは上げ幅が低く、株式には相対的に悪影響が小さくなっています。

2位    高成長インド・中型株式ファンド(年1回決算型)
騰落率:▲1.75%

どんなファンド?
 インドの取引所に上場している中型株式・預託証書(DR)・上場予定企業などに投資を行うアクティブ投信です。*楽天カード決済では1%ポイント還元です。

まつのすけコメント
 SRF(素材)、Cholamandalam Investment and Finance Company(金融)、SKF India(資本財)、Persistent Systems(ソフトウエア)、The Federal Bank(銀行)などが組み入れ上位であり、インデックス投信と比較すると独自性があります。            

3位    イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド
騰落率:▲2.29%

どんなファンド?
 主にインドの金融商品取引所に上場するインフラ関連株式に投資する投資信託です。*楽天カード決済では1%ポイント還元です。    

まつのすけコメント

 組入上位銘柄はICICI銀行、リライアンス・インダストリーズ、ラーセン&トゥブロ、バジャジ・ファイナンス、インド・コンテナなどで、幅広い業種のインド企業にバランスよく投資できます。            

4位    新生・UTIインドファンド
騰落率:▲2.30%

どんなファンド?    
 主としてモーリシャス籍の円建て外国投資法人「Shinsei UTI India Fund (Mauritius) Limited」のClass A投資証券への投資を通じて、成長性の高いインド株式に投資しています。*楽天カード決済では1%ポイント還元です。

まつのすけコメント

 組入上位銘柄はバジャジ・ファイナンス、ICICI銀行、HDFC銀行、インフォシス、コタック・マヒンドラ銀行であり、インドの銀行・金融関連サービス関連企業へ重点的に投資できます。            

5位    アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
騰落率:▲3.77%

どんなファンド?
 成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資するアクティブ投信です。企業のファンダメンタルズ分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本とした運用を行っています。最新のレポートでは組入銘柄は51銘柄で、ナスダック上場企業が57.6%、NY証券取引所が37.6%、現金が4.8%です。*楽天カード決済では1%ポイント還元です。

まつのすけコメント
 セクター配分ではヘルスケアの割合が高く、ユナイテッドヘルス・グループやバーテックス・ファーマシューティカルズ、ゾエティスなどに投資しています。また現金比率も高かったことで、米国株投信の中では随一のパフォーマンスを見せました。ベンチマークのS&P500を上回る成果を上げて、アクティブ投信の真骨頂を発揮した1カ月間でした。

6位以下はこちら!

6位    iFree NYダウ・インデックス

7位    楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

8位    三井住友・インド・中国株オープン

9位    eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

10位    楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))