3.日系主要6社にもおおむね同等の繰越需要あり

日系主要6社にも米国全需と同等の繰越需要が期待される

 図表3は日系主要6社(トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、三菱、スバル)の米国自動車販売の推移ですが、先ほどと同様の分析をすると、日系主要6社の2019年の米国販売が合計640万台程度(シェア約4割、月間平均約54万台)なので、コロナ禍で販売できなかった繰越需要(赤色部分)は300万台以上あると見られています。

 この300万台が今後市場に出てくることが期待されるため、来期以降の業績拡大が期待されています。

 例えば、2022年1-8月の累計販売台数は約313万台ですが、これが2019年1-8月並みの440万台に戻れば4割近い販売増となります。もちろん、そのためには、半導体や部品の供給体制が全て元通りに回復する必要がありますが、完全回復でなくても、回復傾向となれば増加自体は期待できるでしょう。

 米国中心に景気減速が警戒される中、繰越需要に支えられる自動車産業は注目に値すると考えています。

[図表3]  日系主要6社の米国自動車販売の推移 

期間:2019年1月~2022年8月、月次
(出所)野村證券データを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>
NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信(証券コード:1622) 

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