2022年8月個人投資家に人気だった積立銘柄は!?

2022年8月 米国株式買付金額ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 SOXS 1 Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF レバレッジETF、半導体
2 TSLA 3 テスラ 電気自動車
3 SOXL 2 Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF レバレッジETF、半導体
4 QQQ 15 インベスコQQQ 信託シリーズ1 ETF、ナスダック100
5 VTI 10 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ETF、米国株式
6 NVDA 5 エヌビディア 半導体関連
7 VOO 9 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
8 TECS 4 Direxion デイリー テクノロジー株 ベア 3倍 ETF レバレッジETF、テクノロジー
9 META 17 メタ・プラットフォームズ インターネット サービス
10 AAPL 11 アップル スマホ、PC
※楽天証券内買付金額ベース。2022年8月1日~8月31日、国内約定日ベース。

 楽天証券における8月の米国株式月間買付金額ランキングでトップとなったのは、Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF(SOXS)で、3カ月連続1位をキープしました。今年前半は、Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF(SOXL)の後塵(こうじん)を拝していたものの、この3カ月は一転しました。半導体株に対し、日本の投資家が強気から弱気に変わっていたことが読み取れます。

 ただ、コロナ渦の中で始まった半導体や電子部品の供給不足は解消に向かいつつあります。世界半導体市場統計の6月発表によると、2022年の世界半導体市場規模は前年比16.3%増との予測でした。

 しかし、8月末に米政府がエヌビディア(NVDA)アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)に対し、香港を含む中国向けの主力半導体の輸出を禁じたことからエヌビディア株が一時12%安となるなど、業界に波乱を起こしました。

 米国政府による対中輸出規制の動向が、今後も注視されていくことでしょう。

2022年8月 中国株式買付金額ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 700 1 騰訊控股(テンセント・ホールディングス) インターネットサービス大手
2 1211 2 比亜迪(BYD) 自動車・電池メーカー
3 9988 4 阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング) ネット通販最大手
4 728 27 中国電信 (チャイナ・テレコム) 通信大手
5 2800 5 Tracker Fund of Hong Kong(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン) ハンセン指数連動のETF
6 3800 72 協キン科技控股(GCLテクノロジー) 太陽電池原材料の世界大手
7 762 100 中国聯通 (チャイナ・ユニコム) 通信大手
8 2343 47 太平洋航運集団 (パシフィック・ベイスン・シッピング) 海運会社
9 2318 23 中国平安保険集団(ピンアン・インシュランス) 保険大手
10 883 33 中国海洋石油 (シノック(CNOOC)) 石油大手
※楽天証券内買付金額ベース。2022年8月1日~8月31日、国内約定日ベース。

 楽天証券における中国株式月間買付者数ランキングの8月トップとなったのは、テンセント(700)で、3カ月ぶりの1位奪還を果たしました。

 8月末、香港株各社は6月中間決算発表のピークを迎えていました。中でも注目されたのは、「バフェット銘柄」とも呼ばれる自動車・電池メーカー「BYD(1211)」です。

 同社は2022年6月中間決算で、売上高が前年同期比65.7%増の1,506億700万元、純利益が206.4%増の35億9,500万元という好決算、8月新車販売台数は前年同月比184.8%増の17万4,900台と発表しました。

 ところが、バークシャー・ハザウェイ社が8月24日と9月1日に計305万株(保有株の約1.4%)を売却したことで、一時的な大幅安となりました。

 BYD社の中国新エネルギー車市場におけるシェアは24.7%と言われており、言わずと知れた電気自動車の同国最大手です。

 この数カ月間で、日本を含む海外7市場でも自社モデルを発表しました。バークシャー社の売却を受けた短期的な売り圧力があった一方で、中長期観点からは買いの好機と捉える見方もあるようです。

注目すべきセクターをピックアップ!

 とにかく暑かった2022年の夏。世界各地で長期間の猛暑日(35度以上)が観測され、電力不足による電気代の上昇や、一部地域での計画停電も話題となり、クリーンエネルギーが再び注目を浴びました。

 世界的な経済活動再開に伴う電力需要の復調に加え、記録的猛暑に伴う電力需要激増、さらに今冬の厳しい寒さが予測される中、発電容量そのものの拡大も重大な課題となりそうです。

 現在の主な発電方法(火力、水力、風力、原発、太陽光など)の中でも、有望と思われるものの一つが洋上風力発電です。

 温室効果ガスを発生させることなく、昼夜問わず発電でき、海上風速の速さと風向きの安定性による多大な発電量が期待できます。

 中長期的テーマとして、関連銘柄を物色してみるのも良いかもしれません。