米CPIショックで世界株安
14日の日経平均株価は前日比796円安の2万7,818円と急落しました。13日に発表された米国のCPI(消費者物価指数)が前年同月比8.3%上昇と市場予想を上回ったため、9月にもFRB(米連邦準備制度理事会)が0.75%の大幅利上げを実施することがほぼ確実との見方が広がり、米国株が急落した流れを受けました。
私は日本株も米国株も長期投資で良い買い場を迎えていると判断していますが、短期的にはショック安が続き、一段安になる可能性があります。こんな時、日本株・米国株への投資はどうしたら良いでしょうか?
世界景気の先行きがどうなるか見極められるまで、買いは控えるという考え方もあります。ただし、投資は、全てがわかってから実行しても遅過ぎることがあります。全てがわかる前、不透明感が残っていて株価が安いうちが買い場ということもあります。
こんな時、「逆指値」売り注文をつけて投資していくという方法があります。今日は、逆指値の使い方を解説します。
「逆指値」売り注文とは
一言でいうと、「想定外の株価下落に備える損切り予約」です。
「ここまで株価が下がってしまったら、さらなる下落によって損失がどんどん拡大する可能性がある」と考えられる株価水準を決め、「そこまで下がったら、自動的に売り注文が出る」ように予約しておくのが、「逆指値・売り」注文です。
逆指値注文には、逆指値の成行売り注文と、逆指値の指値売り注文があります。私は、損切り予約として使うのは「逆指値・成行売り注文」に限るべきと思います。このレポートでは、逆指値・成行売り注文に絞って、説明します。
<逆指値・成行売り注文のイメージ図>
米国株の例で説明します。株価150ドルの銘柄を1株保有していて、160ドルまで上昇したら利益確定売りをしようと思っているとします。その場合、160ドルに「指値(さしね)売り」注文を入れることができます。それが、指値注文です。
これに対し、逆指値は、損切りの予約です。株価150ドルの銘柄を1株保有していて、140ドルまで下がったら損切り売りをしようと思っているとき、140ドルに「逆指値・成行売り」注文を入れておくことができます。米国株の逆指値注文は、iSPEED、または、楽天証券のスマホまたはPCウェブページからログインして出すことができます。