日本株にも下落ショック続く、時間分散して買い増しの方針

 日経平均は、しばらく下値模索が続くと考えています。ただし、日本株は割安で、長期投資の視点からは良い買い場と考えています。時間分散しながら少しずつ買い増ししていくことが、長期の資産形成に寄与すると考えています。

 それでは、日経平均の2020年10月以降の動きを、テクニカル分析の視点から俯瞰(ふかん)します。

日経平均週足:2020年10月2日~2022年9月2日

出所:楽天証券MSⅡより作成

 2021年の日経平均は上へも下へも大きくは動かないボックス相場でした。2万8,000円から2万9,000円の狭いボックスで推移した時間が長く、その外に出た時も、おおむね2万7,000円から3万円のボックスで推移していました。

 ところが、2022年に入って米国株が急落すると、日経平均はいったん2万7,000円を割れて下放れました。

 しばらく下値模索が続きましたが、7月になってから、ソフトランディング期待が高まって米国株が反発すると、日経平均も戻りを試す局面に入りました。2021年で節目となった2万7,000円・2万8,000円の戻り売りをこなして、一時2万9,000円を超えました。

 ところが、8月26日にジャクソンホール・ショックが起こってナスダックが急落したため、日経平均も急落して2万8,000円を割れました。これで2万8,000円は再び上値抵抗線(レジスタンス)として意識されることになります。目先は2万8,000円を上値とし、2万7,000円に向けて下値トライする可能性が出たと考えています。

 ご参考まで、以下に日経平均の2022年の日足チャートを掲載します。

日経平均日足:2022年1月4日~9月2日

出所:楽天証券MSⅡより作成