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個人投資家サーベイ:楽天DI:2010年12月
楽天証券経済研究所
個人投資家サーベイ 楽天DI
楽天証券では、口座をお持ちの方に毎月1回、日本株や為替の見通しについてアンケートを行い、その結果を楽天証券経済研究所が分析してレポート。月替わりで時事性のあるテーマについても調査…

個人投資家サーベイ:楽天DI:2010年12月

2010/12/25
楽天証券では、投資家の皆さまに投資動向のアンケートを定期的に実施し、個人投資家サーベイとして「楽天証券DI」を毎月発表しております。DIとはDiffusion Indexの略で、個人投資家の現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数です。
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はじめに

早いもので2010年ももう終わろうとしています。圧倒的な支持率を獲得して誕生した民主党政権が初めて通年でわが国の舵を取ったこの1年間、政権誕生後早くも首相交代など波乱もありましたが、株価でその成果を評価するなら、どうやら年足チャートは陽線とはなれずに終わりそうです。
そんな2010年の締めくくりとして、2011年の立ち上がり新春相場を予想する今回のアンケート集計期間は12月27日(月)~12月29日(水)の3日間です。今月の流れを振り返ると、米国ではオバマ民主党政権が中間選挙で惨敗したことを受けてブッシュ減税の2年間の延長が決まりました。これをマーケットは好感し米国株式が年初来高値を更新すると、南欧の財政危機やそれに伴う円高、或いは日本国内政局の混乱などのマイナス要因を弾き返して株価は上昇基調を辿ったという感じです。この流れが新春相場にも繋がるのかどうか、あるいは新たな1年が展開するのか、個人投資家の皆さんはどのように市場動向をご覧になっているのか、今回の楽天DI集計結果も、皆さまの今後の投資のご参考にして頂ければ幸いです。
そして末筆になりますが、2010年もこのアンケートにご協力頂きまして誠にありがとうございました。来年も引き続き皆様のお役に少しでも貢献できる楽天DIとして、さらなる工夫なども重ねて参りたいと考えておりますので、引き続きご協力を賜れればと思っております。来年が素晴らしい一年となることを願いつつ、良い新年をお迎えください。

楽天投信投資顧問株式会社 代表取締役社長 大島和隆

1.日経平均の見通し

個人投資家の見方「2010年度末に向かっては上昇を予想するも、目先はやや調整の可能性を見込む。」

  • Q1:12月27日と1カ月後の日経平均の見通し DI= +9.91
    (11月29日と1カ月後の日経平均の見通し DI= +15.77)
  • Q2:12月27日と3カ月後の日経平均の見通し DI= +12.86
    (11月29日と3カ月後の日経平均の見通し DI= +12.23)

今回の基準日となった2010年12月27日の日経平均株価の終値は10,355.99円です。前回半年ぶりに1カ月DIがマイナスからプラスに転じたことを受けた12月の市場は約2.27%の上昇となり、市場関係者のコメントのなどにも2011年相場に対して「来年は強い」といったようなブル・コメントも多々見られるようになりました。ただ市場動向をつぶさに見て行くと12月15日の1兆4,876億円をピークに売買代金は急減、24日以降は一度も1兆円を上回ることさえなく大納会を迎えました。新聞報道にもある通り、今年の売買代金の低下は目を見張るものがあり、今年1年間の市場の特徴であった外国人投資家が左右する日本株式市場という流れは最後まで続いてしまったようです。

また外部環境としては、米国株式市場はブッシュ減税の2年間延長の決定などもあり好調でしたが、一方で南欧諸国の財政危機問題がアイルランドを皮切りに格付け機関が相次いで国債の格下げを発表するなど燻ぶり続けているため、通貨ユーロが売られて107円台の円高になり、またインフレを危惧する中国は預金準備率の引き上げのみならず利上げも行われるなど、決して順風満帆な状況ではありませんでした。

またメルマガの方でも何度かお伝えしているように、国内の政治状況はかなり惨憺たる状況になっており、24日の臨時閣議で決定された2011年度予算案も年明けの国会で審議されてそのまま通過する目途は現状全く見えておらず、内閣支持率も政権発足後最低の水準にまで低下した状況です。

こうした足元の状況を反映したものと思われますが、今回のアンケート結果では1カ月先を見通すDIはプラスの値ながらも前月よりは約6ポイント下落の+9.91となりました。ただその一方で、ちょうど2010年度末となる3月末を予想する3カ月先予想は極めてわずかながら上昇し+12.86となりました。これは恐らく1月に始まる国会が混乱することなどはある程度予想しながらも、先々はそうした問題も克服して市場は回復するという見通しを示唆しているものと思われます。

2.為替相場の見通し

  ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
12月27日 DI=△4.85 DI=△18.86 DI=+14.75
11月29日 DI=+32.11 DI=△12.23 DI=+20.57

調査時点の円/ドルは82.75円、円/ユーロは108.85円です。前述の通り、南欧の財政問題が米国大手格付け機関によるアイルランド国債の格下げにより再度表面化、ギリシャのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が再び1,000の大台に乗って最高値を更新するなど、ユーロ・リスクが顕在化したことを受けて市場の見通しは前月に続いて対ユーロで円高見通しが強まっています。

こうした流れを受けて円が“安全通貨”とみなされているようで対ドルでも前月比円高に振れていますが、こうした状況を反映して先月11月のDIが10月の△39.72から+32.11と大きくマイナスからプラスに変わった流れを完全に覆して再びマイナス圏に転落しました。かなりこの辺りの為替に対する見通しは荒っぽく変動しているという印象を受けます。

その一方で、資源国通貨の代表格でもある豪ドルについてはやはり円安見通しが続いております。新興国経済の伸長や米国などの長期的な金融緩和政策がもたらす商品価格の上昇が1次産品や原油などの資源を輸出する国の将来見通しに対して明かりを灯しています。オーストラリアはリーマンショック後に最初に利上げを敢行した国であり、ファンダメンタルズの安定を市場は高く評価しているということだと思われます。ただオーストラリアにとって重要な輸出先である中国経済が金融引き締めなどでややブレーキを踏むことが予想される分だけDIが前月の20.57から14.75へと低下したものと思われます。

3.今後注目する投資先

(複数回答)

  今回 前回
アメリカ 23.39% 24.23% △ 0.84%
EU諸国

6.22%

6.86%

△ 0.64%
ブラジル 34.77% 38.74% △ 3.97%
ロシア 8.32% 6.74% 1.58%
インド 52.79% 54.86% 2.06%
中国 28.13% 27.20% 0.93%
中東・北アフリカ 8.75% 5.83% 2.92%
東南アジア 38.25% 38.74% △ 0.49%
中南米 9.91% 8.46% 1.45%
東欧 3.37% 2.40% 0.97%

ブラジル金融当局が期待する「過度なホットマネーの流入は回避したい」という願いは適っているようです。相次いだIOF税の引き上げによりブラジルに対する投資注目度の低下は日本の個人投資家の間にも広まってしまっているようです。その一方で、金融引き締めに走っていることが明らかな中国に対しては、不思議なことにそれでも注目度がやや改善するといった結果、正直ややちぐはぐな感じを持っております。

一方ロシア、中東・北アフリカ或いは中南米といったエリアのポイントがにわかに上昇しているのは、新興国市場の選別にやや手詰まり感が出てきていることの証かも知れません。今月はインドも注目度をやや落としていることがそれを裏付けるのかなと思います。BRICSの従来の人気国の注目度が色褪せる中で、従前と違った流れが見えたり、ちぐはぐな動きがあったり、2011年の注目投資先はまだ個人投資家も決めかねているというのが実態なのかも知れません。

4.今後注目する投資商品

(複数回答)

  今回 前回
国内株式 68.81% 68.00% 0.81%
外国株式 27.40% 28.23% △ 0.83%
投資信託 29.40% 30.40% △ 1.00%
ETF 18.44% 18.17% 0.27%
FX(外国為替証拠金取引) 22.02% 20.11% 1.91%
国内債券 5.90% 5.26% 0.64%
海外債券 9.59% 12.00% △ 2.41%
17.39% 17.49% △ 0.10%
原油 7.17% 5.37% 1.79%
商品 5.90% 4.69% 1.22%
REIT 13.80% 12.46% 1.35%
CFD 3.58% 3.31% 0.27%

前回に比べて大きな変化がないというのが特徴と言えば特徴なのかも知れません。このところ91ドル台に上昇してリーマンショック後の高値を更新しているWTI原油先物市場の動向を反映してか、あるいは同様に高値を更新しているCRB指数の動きを反映してか、原油や商品の注目度にやや動きがあるようです。この流れは当然インフレへの流れを予想しているものであり、その意味では海外債券の注目度が落ちているのは極めて合理的な結果とも言えます。

その背景にあるのが各国の金融緩和姿勢の長期化ですが、運用利回りの低下を補うひとつの方法として、やはり利回りで注目されるREITのポイントがこの4カ月継続的に上がっているのが興味深いところです。しかし総じて目立った変化が無いというのが年末モードだからなのか、あるいはもっと違う理由があるのか、市場参加者としてだけでなく金融商品を組成する側としても気になるところです。

 

「DI(Diffusion Index)」とは

景気判断に用いられる諸指標を選定し、現状認識がどちらの方向に向いているかを示す指数。『楽天DI』では、日銀短観と同じ計算方法を採用し、「(強気回答数-弱気回答数)÷全回答数×100」、「(円安回答数-円高回答数)÷全回答数×100」で算出いたします。
【各指標の見方は以下の通りです。】
日経平均 DIがプラス→強気、DIがマイナス→弱気
為替   DIがプラス→円安、DIがマイナス→円高
すべての回答が中立だった場合、DIは0となります。

本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて楽天証券株式会社が作成・提供したものですが、情報や見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。また、売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。ストラテジストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。

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本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

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