2年金利の上昇下降にドル/円が反応

 何年金利を見れば良いかについて、その時々で異なりますが、長いタームで見て、2年金利の変化がドル/円の動きをもっとも良く表していると考えています。

 先程のドル/円の動きに、米2年金利の動きを付けてみると、ドル/円が米金利の上げ下げに反応して動いていることがよくわかります。

ドル/円為替レートと、米2年金利の動き:2022年7月1日~8月22日

出所:QUICKより作成

 7~8月のドル/円を、米金利から簡単に説明すると以下の通りとなります。

【1】7月前半は2年金利上昇にともなって円安

 6~7月と2カ月続けて、FRB(米連邦準備制度理事会)は、0.75%の大幅利上げを連続で実施しました。それを受けて、米2年金利も上昇し、円安が進みました。

【2】7月後半から8月初にかけて2年金利低下に伴って円高

 米景気減速や原油先物下落を受けて、米インフレが先行き鎮静化し、米利上げの早期停止が視野に入るとの期待が出ました。それを受けて、2年金利が低下して円高が進みました。

【3】8月は2年金利の上昇にともなって円安

 米雇用が強く、米インフレは高水準が続くとの見方が出て、金利が上昇し、円安に。