失敗4:配当利回りが高いという理由でよく知らない米国株を買ったら株価が暴落。でも、よく知っているamazonやグーグルは配当を出していない。米国株で高配当を狙うなら何を選べばいい?

[予防策]NYダウ銘柄の中から配当利回りの高い企業をチェックしよう!

 モノ言う株主が多い米株は全体的に高配当となりがちです。だからといって、スクリーニングの検索条件を配当利回りが高い順にして、上から順番に買えばいい、というわけではありません。配当利回りが高い企業の中には、経営や業績に問題を抱えているため株価が低迷し、結果として配当利回りが高くなったというケースもあるからです。

 しかし、誰でも知っているGAFA(Google、Apple、Facebook(現 Meta)、Amazon)や GAAFA(Alibabaを加える)や‎FANG(Appleに代えてNetflix)は、成長投資に資金を使う方針のため、無配当です。キャピタルゲイン狙いにはいいのですが、インカムゲインを狙う高配当銘柄投資には向きません。

 では、米株の高配当銘柄投資はどのようにすればいいのでしょうか。長期的に高配当銘柄を保有したいというのなら、「ダウの犬投資法」がおすすめです。これは、NYダウ(ダウ工業株30種平均=業績が安定した優良企業の集まり)に採用されている銘柄を高配当順に並べ、上位10銘柄(投資資金により5~10銘柄でも大丈夫)に同じ金額ずつ投資する方法です。米株市場で犬と言えば負け犬のこと。高配当順にスクリーニングしたベスト10銘柄は、配当の割に株価が低い負け犬(でも指数に採用されているのだから優良企業)と解釈されています。

 ダウの犬ベスト10銘柄を買って保有。配当を受け取りつつ1年が経過したら、もう一度スクリーニングして上位10銘柄のリストを作り、保有中のベスト10銘柄と突き合わせ、外れた銘柄は売却、その代わり新たに入った銘柄を買います。次の年も、次の次の年も同じように銘柄を入れ替えていくことで、低コストで安定した業績と配当が期待できる優良銘柄のポートフォリオが組めます。米国株での高配当銘柄選びの指針としてください。