長期投資を想定した内外の市場実績を知る

 本稿では、「貯めながら増やしていく着実な資産形成法」として注目されている「積立投資(定時定額投資)」の意義と効果について解説します。

 積立投資は、「投資は大きな金額が必要ではないか」や「投資はタイミングが難しいのではないか」といった初心者の不安を和らげる面があります。

 積立投資は、投資信託やETF(上場投資信託)を定期的(例えば毎月末)に一定額ずつ買い足していく方法で、同じ金額で投資を積み増していくので、市場が下落する局面では比較的多くの数量(口数)を購入できる一方、市場が上昇している局面では比較的少ない数量しか購入できません。

 これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる方法です。米国では広く一般投資家の資産形成に役立っていて、日本でも普及が進んでいます。

「上がる」「下がる」といった相場観に応じて売買をするのではなく、少額でも定額を投資し続けるため、長期的に値上がりが期待できる投資対象の場合、「安いときに多くの口数が買えた効果」が功を奏し、投資手法として合理的であるといわれています。

 まずは図表1で、日本株式と世界株式のパフォーマンスを振り返りたいと思います。21世紀に入ってのパフォーマンスを振り返ると、米国株式や世界株式のトータルリターン(円換算)が日本株式(TOPIX)よりも優勢であったという市場実績に注目です。

<図表1>内外株式の長期パフォーマンスを比較した

(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2000年初~2022年6月)