今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは139.85

下値メドは135.55

↑上値メド:139.85↓下値メド:135.55

FRB:カンザスシティ連銀総裁「経済が耐えうる以上の速さで利上げしている
FRB:ブラード総裁「1年後のインフレは2%台まで下がっている」  15-07-2022
インドネシア:パーム油の輸出再開で貿易黒字拡大
株式市場:ナスダックの200MAを超える株価が20%超える
ユーロ:ロシア天然ガス供給完全停止なら欧州の経済成長は今後2年で5%縮小
在宅勤務:不必要に長距離の通勤を強いる出勤要請は、構造変化を受け入れることのできない会社
マクロ経済:米消費者の57%;自動車をオンラインで買うつもり
雇用統計:NY連銀総裁「雇用市場は、うだるような暑さ」
ナイジェリア航空会社;燃料価格3倍で;運休増える

 黒田総裁は「日銀が利上げしても円安は止まらないし、そもそも利上げはしない」と断言した。

 7月21日(木曜)のドル/円は「円高」。24時間のレンジは137.32円から138.88円。値幅は1.56円。 2022年の144営業日目は138.23円からスタート。日銀会合、黒田総裁の記者会見を過ぎ、欧州勢が参入した夜の初め頃に138.88円まで円安に動いたが、139円まで戻すことはできなかった。

 明け方には円高の動きが強まり、138円を割り137.32円まで大きく円高に動いた。終値は137.33円(前日比▲0.95円)。

 日銀は、本日まで行われた政策決定会合において、大規模緩和政策の現状維持を決定した。
黒田総裁は記者会見で円安問題について語り、「金利を引き上げたら円安が止まるとは到底考えられない」として、日銀の政策と円安は無関係であることを強調した。

 一方、この日11年ぶりの利上げを決定し、ゼロ金利を終わらせたECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁は、「ユーロ安が大幅利上げを決断した理由のひとつ」と語った。どちらの中央銀行が正しいのだろうか。

 日本の1-6月の貿易赤字が「過去最大」の7.9兆円まで拡大したことがこの日報じられたが、黒田総裁は「円安は輸出物価も引き上げるため、交易条件を必ずしも悪化させない」と語る。円安を正当化しているようにもきこえるが、一般論に逃げることなく、数値に基づいた冷静な現状分析を望みたい。

レジスタンスは、
138.88円(07/21)
139.13円(07/15)
139.39円(07/14)

サポートは、
136.68円(07/13)
136.08円(07/11)
135.32円(07/08)

 この日のユーロ/ドルは、7月に入ってからの高値圏である1.0277ドルまで上昇した。1週間前には1.00ドル(パリティ)を割り0.9952ドルまでユーロ安だったことを考えると目覚ましい上昇だ。この日のユーロ上昇は、ECBの利上げもそうだが、同時に米国の経済指標が急速に悪化していることが理由である。

 7月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は▲12.3に大幅悪化。前週分新規失業保険申請件数は25.1万件まで増加(増加は失業者増)した。5月の平均は20万件で、4月には一時16.5万件まで減少していた。米企業では、新規採用凍結や一部では解雇も始まっている。

 黒田総裁は記者会見で「今の円安はドルの独歩高」だと看破したが、この動きは円安相場がそろそろピークに近づいているサインかもしれない

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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主要指標 終値

出所:楽天証券作成