今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは139.45円
↓下値メドは134.85円
中国:終わり見えないゼロコロナ政策。中国の国内航空便数が2020年のロックダウン時を下回る
中国:中国政府がコロナ共存政策に転換する可能性はほぼ「ゼロ」
中国:上海ロックダウンでサプライチェーン崩壊。中国の長期経済見通しに悲観的
中国:中国の景気後退とは、欧米にスタグフレーションを輸出すること
英国:消費者センチメントが大幅悪化。状況はリーマンショック時より悪い
ECB:レーン主任エコノミスト「欧州圏が低インフレに戻ることはない」
ノルウェー:ノルゲバンク「中央銀行の使命は、インフレを低く、安定的にすること」
原油:EUはロシア産原油の禁輸はできない。段階的輸入縮小や関税上乗せで対応
7月10日に投票が行われた第26回参議院選挙において、自民党は単独で選挙区で45、比例代表で18、合わせて63議席を獲得。改選議席125の過半数を確保した。
今回の参院選の大きな争点のひとつは、日本で急速に上昇するインフレだった。直前に発生した凶悪事件のために焦点がぼやけてしまった感があるが、自民党大勝は、有権者の多数が物価高に反対票を投じなかった結果であり、インフレを加速させる日銀の政策、円安を認めたということにある。
7月11日(月曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは136.08円から137.75円。値幅は1.67円。
2022年の136営業日目は136.10円からスタート。週明けのマーケットは、参院選の自民党を受け円売り安心感が広がった。安値は136.08円で、朝からまったく下がらないまま、昼前に今年の高値137円を通り抜け、夜遅くには高値137.75円まで上昇して24年ぶりの高値を更新した。終値は137.41円(前日比+1.30円)。
レジスタンスは、
137.75円(07/11)
147.63円(1998)
サポートは、
136.08円(07/11)
135.95円(200時間移動平均)
135.32円(07/08)
英国やフランス、あるいは米国などの、多くの国で政治が不安定化あるいは二極化するなかで日本ほど政治が安定している国も珍しい。政治以上に特異なのが日本の金融政策で、先進国がインフレを抑制するため金融引締めに躍起になるなかで、中央銀行界の異端児こと日銀は、大量緩和政策の継続を堂々と宣言。「急激な円安は好ましくない」としながら、円安を支援すると受け止められても仕方がない発言を絶妙のタイミングでしたことで、ドル/円は年24年ぶりの来高値(円の安値)を更新した。
FRB(米連邦準備制度理事会)が、FOMC(米連邦公開市場委員会)で予想を上回る大幅利上げを発表した6月は、不安の対象がインフレから景気後退へ切り替わるターニングポイントでもあった。
FRBに続いてBOE(イングランド銀行)が利上げ。長い間マイナス金利を続けていたSNB(スイス国立銀行)もついに利上げに踏み切った。6月は見送ったECB(欧州中央銀行)も、今月の利上げは確実である。日銀を除く中央銀行の利上げレースに、株式市場と金利高の良好な関係が終わりを迎えつつある。
米雇用統計後の「リスクオン」マーケットは続かなかった。先週金曜日に発表された米6月の雇用統計は良好な内容だったが、気になる点もあり、それが週明けの円売りとユーロ売りのきっかけになったとの見方がある。詳しくは次ページをご覧ください。