今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.15円
↓下値メドは134.20円
米国:物価高騰にインフレ手当、カリフォルニア州は1世帯に最大1,050ドル支給。コロラド州も
米国:第2四半期GDPはマイナス成長の予想:アトランタ連銀
英国:消費者センチメントが急速に悪化。消費者の1/3が貯金を切り崩して生活
英国:生活コストが急上昇。43%が「光熱費支払いが負担」、33%が「住宅ローンが重荷」
欧州:分断化防止策:国債利回りの格差拡大によるユーロ圏市場の分断を防ぐ措置
欧州:ECBが想定通りのペースで利上げするなら、欧州株式市場は暴落する
政治問題:米欧の政治の二極化が、経済的脅威に。経済問題を「相手」のせいにする
南ア:国営電力会社エスコム、2023年は「年間100日間の停電」見通し
7月6日(水曜)のドル/円は「横ばい」。
24時間のレンジは134.94円から136.00円。値幅は1.07円。
2022年の133営業日目は135.82円からスタート。東京時間夜遅く135円を割り、134.94円まで下げたが、134円台には買いが並んでいるようで、すぐに戻すと136.00円まで円安に動いた。終値は135.92円(前日比+0.05円)。
レジスタンスは、
135.70円(200時間移動平均)
136.00円(07/06)
サポートは、
134.94円(07/06)
134.78円(07/04)
134.73円(07/01)
「成長」か「インフレか」?マーケットの不安が2つに分断している。先週は米国の景気後退懸念がテーマになった。米国指標はすでに景気減速を示している。6月リッチモンド連銀製造業景気指数は▲19で、前回の▲9から大きく下げ、新型コロナ流行後の最悪となった。米消費者信頼感指数は、103.2から98.7も悪化している。FRB(米連邦準備制度理事会)が注目するPCE(個人消費支出)コアデフレーターも伸び悩んだ。パウエルFRB議長の「インフレ退治のために無条件でコミットする」という決意が試される。
そして「成長」テーマにとって最も注目するべき重要な指標が、明日発表される米雇用統計だ。高インフレと株式市場の変調で、FIREで一度引退した人たちが仕事に戻り始めたといわれている。
5月米雇用統計についての詳しい解説は「FIREブームの終わり。仕事を見つけないと、これから生活できない!」をご覧ください。
7月6日のユーロ/円は「ユーロ安」。24時間のレンジは137.27円から139.50円。
139.40円からスタート。140円台手前からの売り圧力は増していて、東京時間朝の139.50円がこの日の高値。夜遅くには約1カ月ぶりの安値となる137.27円までユーロ安に動いた。終値は138.42円(前日比▲1.06円)。
レジスタンスは、
139.50円(07/06)
142.37円(07/05)
サポートは、
137.27円(07/06)
136.80円(05/31)
136.23(05/30)
6日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。24時間のレンジは1.0161ドルから1.0276ドル。
対ドルでパリティ(1.00ドル)割れが時間の問題となっているユーロ。2営業日前は1.04ドルで取引されていたのに、この日は1.03ドル手前からすでに重く、上値は東京時間夕方の1.0276ドル。未明には安値1.0161ドルまでユーロ安に動いた。1.02ドルに戻ることなく、終値は1.0184ドル(前日比▲0.0082ドル)。
ウクライナ戦争の長期化で、欧州のエネルギー危機は深刻化している。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインであるノードストリームが今月閉鎖され、ドイツへの天然ガス供給が完全にストップするおそれがある。良いニュースは、欧州向け天然ガス輸出量が60%カットの可能性もあったノルウェーの石油ガス労働者大規模ストは、政府の介入によって中止になったことだ。
とはいえ、状況が好転しているわけではない。ドイツのガス料金は3倍に跳ね上がり、今年の冬は「配給制」になるとさえいわれている。欧州のインフレがさらに上昇するのは避けらない状況で、ECB(欧州中央銀行)の利上げは避けられない。
しかし、急速な利上げは、経済的に脆弱な周辺国(イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ)をさらに追いつめることになる。そこで、ECBは「分断化防止策」の導入を検討している。分断化防止策とは、ユーロ圏内の国債利回りの格差拡大が引き起こすユーロ圏市場の分断を防ぐ措置のこと。しかし、これに対してドイツが批判的立場を取っているため、成立できるか不明だ。
主要指標 終値