1972(昭和47)年7月7日

田中角栄氏が史上最年少54歳で総理就任

 1972年7月7日、田中角栄氏が史上最年少の54歳で、第64代内閣総理大臣に就任しました。

 高度経済成長期にあった日本の勢いを体現するパワフルな政治家と言え、明晰(めいせき)な頭脳と実行力を兼ね備えた「コンピューター付きブルドーザー」との異名を取ったほどです。

 田中氏は日中国交回復や、自著『日本列島改造論』を地で行く大型公共工事などで傑出した実績を残す一方、1976年7月には全日空の旅客機選定をめぐる疑獄「ロッキード事件」で逮捕されました。

 田中氏は逮捕後も自民党内に影響力を保持。大平正芳、中曽根康弘の両氏の首相就任に田中氏の意向が強く働いたとされ、「キングメーカー」とも「闇将軍」とも呼ばれました。

 そんな田中氏ですが、1985年2月に東京・目白の自宅にて脳梗塞で倒れ、政治の表舞台から身を引きます。1987年には自民党最大勢力だった田中派を割って竹下登氏(故人)が政策集団「経世会」を発足させ、田中氏の黄金期は終わりを告げました。

 

1972年7月7日の日経平均株価終値は

3,695円31銭