投資に回すお金はいくらがいいの?

 ところで、投資の中に預貯金が含まれています。投資の中から、どれくらいを預貯金としていくとよいのでしょう?

「投資の目安は月収(手取り)の25%くらいです。月収が20万円なら5万円。そのうちの60%相当の3万円を預貯金にまわし、40%相当の2万円を習い事や本代といった自己投資として使うというイメージですね」

 そして3万円を「使う」「ためる」「増やす」の3つの口座に順番に入れていきます。

「使う口座は、家計で支出がかさんだときになど、使うためのお金を入れておくための口座です。ためる口座は病気やけがで働けなくなったり、失業したりといういざというときに備えるためのお金です」 

 つまり、守りのための口座ということ。では、増やすための口座は?

「増やす口座は、老後など将来に向けて備えるお金を入れます。使う口座には月収の1.5カ月分、ためる口座には少なくとも月収の6カ月分~1年分を目標にしてください」

「この3つの口座に同時にお金を入れるのではなく、使う→ためる→増やすの順にお金を入れていきます。まず使う口座が1.5カ月分になるまで集中的にお金を入れていきます。この間は他の口座が空でも大丈夫。満タンになったら、次にためる口座にお金を入れ、最後に増やす口座です。ボーナスもいきなり投資に回すのではなく、使う口座とためる口座を満タンにすることを優先してください」

 使う口座、ためる口座は銀行の口座を使いますが、増やす口座はいろいろな投資商品が買える証券会社の口座がおすすめだそう。