投資を体験するために、3,000円からはじめてもOK

「原則は使う口座、増やす口座が満タンになってから増やす口座を使うのですが、二つの口座が満タンになるまでに相当な時間がかかりそうな場合、勉強のために3,000円くらいの少額投資を体験してみるのはいいと思います。経済の動きにも興味が持てるようになり、知識が増えますからね」

 だめなのは、順番を間違えてしまうこと。「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)という節税になるお得な制度ができたから今すぐ投資を始めようといった焦りは禁物」というアドバイスは厳守しましょう。

 さて、いよいよ増やす口座の出番になったら、何を買いましょう?

「少額投資や投資の勉強を通じて理解した範ちゅうで投資をするようにしてください。例えば、TOPIX(東証株価指数)は東証プライム市場に上場している銘柄を対象として算出されている株価指数(インデックス)で、株式市場全体の動きを表しているということが理解できていたら、TOPIXに連動するインデックスファンドを買ってみます。決して○○という銘柄が値上がりしそうとか、FXがもうかりそうといった聞きかじりの情報に振り回されないでください」

 お金にためる順番があるように、投資にも順番があります。次回は、投資の順番やおすすめの投資商品について横山さんに聞きましょう。

≫≫後編【100円ではじめる投資信託の長期投資はつまらない。でも、5年後にその継続力は自信になる】

[教えてくれたのは]
マイエフピー代表 横山光昭さん

日本でもトップクラスの人気を誇るファイナンシャルプランナー。マイナス家計を健全な家計に変える「家計再生」のプロフェッショナルとして、これまでの相談件数は2.4万件を突破。著書は、シリーズ累計90万部超の最新作『貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス』、『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は162冊、累計360万部となる大人気著者でもある。