今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは130.85

下値メドは128.85

中国:新型コロナでマカオのカジノ収入が大幅減
中国:上海市が50以上の新規経済刺激策を発表
中国:中国政府が公共事業拡大。景気テコ入れに本腰
ユーロ:EUがハンガリーに対する資金供与差し止め。「法の支配」を順守しないため
ユーロ:財政ルール凍結、23年も維持。ウクライナ戦争で延長
ECB:利上げでユーロ圏の分断化(南北格差の拡大)に直面
英経済:下半期にリセッション入りか。生活コストショック
原油価格:原油取引の80%はドルで決済

 6月2日(木曜)のドル/円は「円高」。
 24時間のレンジは129.51円から130.23円。値幅は0.72円。 

 2022年の109営業日目は130.13円からスタート。東京時間朝に130.23円まで円安に動き、前日の高値(130.19円)を上回ったが、意外に伸び悩む。欧州市場には129円台に押し戻され、夜遅く129.51円まで下落して安値をつけた。終値は129.85円(前日比▲0.30円)。

 今日は5月の米雇用統計の発表がある。この日発表された5月ADP雇用データは+12.8万人と予想の+30.0万人増を下回った。一方前週分新規失業保険申請件数が減少(改善)した。

「求人数、もうちょっと減ってくれないかな…」これがパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)の希望だ。誤解してはいけないが、雇用者数が減ってほしいということではない。働き手を血眼になって探す企業が減ってきたら、インフレ率を押し上げる賃金上昇も落ち着く。そうすればFRBは利上げの手綱を緩めることができるということだ。

 この日は、ブレイナードFRB副議長が、今月と6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合で0.5ポイントの利上げを支持した。9月利上げの休止観測には否定的だった。最もハト派に位置するブレイナード理事が大幅利上げを肯定した意味は大きい。FRBは、高度警戒態勢を全く解除していないということだ。

 ブレイナード理事の発言を受けて米金利が上昇、ドル/円も円安に動いたが、結局は東京時間朝につけた高値を更新できずに、129円台後半でこの日を終えた。

 FRB利上げと株式市場の良好な関係が崩れることになれば、マーケットがリスクオフに変わる可能性がある。そのカギを握るのが今夜の雇用統計だ。今夜の雇用統計の解説は、詳細レポート「賃金上昇を喜べない。米雇用市場で拡がる「負のスパイラル」とは?」をご覧ください。

レジスタンスは、
130.23円(06/02)
130.81円(05/11)

サポートは、
129.51円(06/02)
128.65円(06/01)
127.95円(200時間移動平均)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

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