さらに先にはソーシャルディスタンスに対する意識の変化が見られるかもしれません。コロナ禍の行動様式変化が、業績の重しとなった業態には回復期待が次第に出てきそうです。「フィットネスクラブ」や「パチンコ」に関連した銘柄がそれに該当します。

カーブスホールディングス(7085・東証1部)

 50歳以上の女性を中心顧客層とする体操教室「カーブス」を全国でFC展開しています。

・1年日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

フィールズ(2767・東証1部)

 パチスロ卸最大手企業です。ホール経営の総合支援サービスも行います。

・1年日足チャート

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日) 

 遠くない時期にファイザー社、モデルナ社のオミクロン株対応ワクチンの開発、塩野義製薬の国産ワクチン承認なども予想され、さらなる行動再開気運の高まりにつながるかもしれません。

 そうなると内需消費に関連する銘柄には広く回復期待が生じることになります。ただ、コロナウイルスが消滅するわけではないことから、注意が必要であることには変わりがなく、状況の変化には機敏に対応したいところです。

 政府分科会の尾身会長も「春休みや歓送迎会、花見などの季節が近づき、オミクロン株の変異株もある中で重点措置を解除すれば、感染者が増えるのは間違いないと心配する声があり、委員からは感染リバウンドに注意すべきという意見が聞かれた」と分科会で議論の内幕を明らかにしています。