米国高配当株1:バンク・オブ・ノバスコシア(BNS)
カナダ5大銀行の一行で、カナダ第3位の銀行です。
カナダ以外では米国、メキシコ、ペルー、チリ、コロンビアなど50カ国に2,000以上の支店とオフィスを持ち、カナダの銀行の中で最もグローバルにビジネス展開をしています。
時価総額は866億ドルで、日本円で約10兆1,300億円となっています。
事業の注目ポイント
事業の中心は「カナダ国内銀行事業(Canadian Banking)」で、続いて「国際銀行事業(International Banking)」、「グローバル・ウェルスマネージメント事業(Global Wealth Management)」、「グローバル金融市場部門事業(Global Banking and Markets)」となります。
「カナダ国内銀行事業」では、カナダにおいて一般的な銀行サービスを提供するとともに、「国際銀行事業」ではメキシコ、ペルー、チリ、コロンビア、中央アメリカを含むラテンアメリカを中心に、銀行サービスを提供しています。
競合他社
競合他社として、カナダを拠点とする金融サービスのプロバイダーであり、個人・商業銀行、資産管理、投資銀行の多様な商品およびサービスを幅広く提供するバンク・オブ・モントリオール(BMO)、北米で銀行として運営され、カナダのリテール、米国のリテール、ホールセールバンキング、および企業の4つの事業セグメントを通じて運営するトロント・ドミニオン銀行(TD)などが見受けられます。
株式の注目ポイント
株価は昨年の高値を上回って推移しており、配当は今年1月に増配しています。
一昨年、コロナの影響で一時的に株価は下落しましたが、その後早い段階で株価は回復し、現在は自社株買いの効果などもありコロナ発生前の水準を3割程度上回る水準で推移しています。
業績が好調なことや、長期金利が上昇していることで今後の金利収入の増加が期待されることも理由のようです。
業績動向
2022年3月1日開示の四半期決算では1株利益・売上共に市場予想を上回りました。
プライベートバンキング部門が二桁成長したことや、住宅ローン・ビジネスローンの拡大により業績が市場予想を上回り、決算発表を受けて株価もわずかに上昇しました。
次回は2022年5月31日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。
注意点
カナダ並びに米国の景気拡大により業績は今後も堅調に推移するとの見通しですが、金利が上昇していく過程で、今まで業績を押し上げていた住宅ローンなどの事業が大きく停滞する可能性がある点には注意が必要です。
株価動向、配当利回り紹介
配当:3.13ドル
配当利回り:4.35%
株価:71.93ドル(約8,400円)
この銘柄、権利落ち日は4月4日(権利実施は4月27日)です。
配当利回りは3月8日時点で4.35%、株価は71.93ドルでおよそ8,400円から購入できます(1USD=117円計算)。2019年からの最高値は74.36ドル、最安値は32.16ドルとなっています(終値ベース)。