今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは116.10

下値メドは114.95

[トルコ] トルコのインフレ、前年比54.44%に大幅上昇
[インフレ] 英インフレのピークは4月、7.25%。BOEは50bp利上げも
[インフレ] フランス中銀総裁「フランスのインフレは数カ月以内に2%以下に低下する」

 3日(木曜)のドル/円は115.50円近辺で横ばい。

 24時間のレンジは115.38円から115.81円。値幅は0.42円。 

 2022年の44営業日目は115.52円からスタート。夜の初め頃115.81円まで上昇。しかし116円手前に高くそびえる壁を超えられず、明け方にかけて115.44円まで下落。終値は114.89円(前日比▲0.07円)。ウクライナ戦争でリスクオフの円買いと、今月FOMCの利上げ期待の円売り材料に挟まれて、はっきりした方向感がでない1日となった。

 レジスタンスは、115.81円(3/3高値)、115.87円(2/15高値)、116.00円
サポートは、115.18円(200時間移動平均)、114.70円(3/1安値)。

 今夜の雇用統計が予想以上に強ければ、3月利上げの確率はさらに高まる。週末にウクライナ戦争の停戦に向けた材料が出るならば、来週はリスクオンの円安も期待できるだろう。

 円は「セーフヘブン(安全資産)」通貨と呼ばれ、地政学リスクやそれに連動した株価の大幅下落で投資家が消極的になる、いわゆるリスクオフのマーケットではマネーの逃避先として円が買われることが多い。しかし、今回のウクライナ事変(宣戦布告なしの戦争状態)では、ドル/円は114円台にとどまっている。

 その理由のひとつにエネルギー価格の高騰がある。ウクライナ戦争は、エネルギー価格の急騰という形をとってマーケットに出現している。3日のNY原油先物は2008年9月以来の高値となる116ドル台まで上昇した。エネルギー輸入大国の日本は、石油購入のためのドル買い需要が強まり、それがドル/円を下支えしていると考えられる。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成