今日の為替ウォーキング
今日の一言
世界で実現してほしいと思うものがあるなら、あなた自身が「変化」にならなければならない。- マハトマ・ガンジー
Immigrant Song
米国の労働市場で、なぜ雇用者が増えなくなったのか。ベビーブーマー世代の定年と働き盛りの世代のFIRE((経済的自立と早期リタイア)の増加が重なっているなどの理由が指摘されているが、見過ごされているのが「移民」だ。「移民の喪失」が労働市場の雇用者が増加しない原因のひとつとなっている。
海外で生まれて米国に居住する人のうち、約4分の3が合法的な移民。米国の労働者の約15%を彼らが占める計算になる。彼らの半数は大卒の高学歴者と考えられるので、外国人労働者の不足は、飲食業や接客業だけではなく、高スキルが要求されるテクノロジー産業にとっても深刻な問題なのだ。
新型コロナによる入国制限が解除されるに従い、移民不足はある程度解消に向かうと期待できる。とはいえ、米政府は基本的に受け入れに消極的なので、労働人口の構造的変化の対応に遅れている。移民不足による労働供給問題は、長期化かつ深刻化する可能性が高いのだ。
今週金曜日は、米2月雇用統計が発表されます。