今週は、米アマゾンなど巨大IT企業が決算発表!

 少しだけ明るい兆しがみえる今週の日本株は、先週末の米国株高を受け、リバウンド上昇して始まりそうです。

 とはいえ、引き続き、FRBの金融引き締め策で上昇する米国の長期金利や、ロシア軍の侵攻が目前といわれるウクライナ情勢、それにともなう原油高でさらにインフレや金利上昇が加速する懸念など、海外情勢に右往左往する展開になるでしょう。

 国内では、今週から2021年10-12月期の第3四半期決算が本格化します。

 注目されるのは、2月2日(水)発表の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などメガバンク3社や3日(木)発表の三菱商事(8058)など商社株でしょうか。

 下落の続く日本株ですが、金利上昇が追い風になる銀行株は三菱UFJフィナンシャル・グループが年初から12%高となるなど底堅く推移。資源高で潤う三菱商事など商社株も年初から小幅上昇で踏みとどまっています。

 海外では日本時間2月2日(水)早朝にグーグルの親会社アルファベット(クラスA・GOOGL)(クラスC・GOOG)、4日(金)早朝にアマゾン(AMZN)が決算を発表します。先週のアップル、マイクロソフト同様、株式市場全体にも影響を与えそうです。

 注目の経済指標は、なんといっても、4日(金)に控える米国雇用統計です。

 1月に発表された2021年12月の失業率は3.9%に低下。平均時給の伸びが加速したこともあり、人手不足によるインフレ懸念でナスダック総合指数が売られました。

 今回も平均時給の伸びなど雇用情勢がインフレ悪化につながらないかどうかに関心が集まりそうです。

 FRBの利上げが3月から始まる可能性が高い以上、まだまだ2022年の株式市場は波乱の展開が続きそうです。

 しかし、株価急落はある意味、割安な価格で有望な個別株を買うチャンス。

 まだ投資を始めていない人にとっては、新たに個別株投資を始める好機がやってくるかもしれません。虎視眈々(たんたん)と状況を見守りましょう。