2022年の経済環境はインフレ含みの「やばい感じ」に?

――2022年は投資家にとってどのような年になりそうですか。

もふ:僕は2022年の日本経済をポジティブには捉えていません。

 景気後退期に入ってGDP(国内総生産)は減り、給料が上がらず、それでいて社会保険料負担は増える、スタグフレーションのように物価が上昇して、円安が進んでいって……ちょっとやばい感じになるのではないかと予想しています。

 その時どうするのかは、今の時点では決めていませんが、不動産投資家としてよく考えないといけないと思っています。

シータ:僕自身の予想は当たるとは思っていないので、予想はしますが全然あてにしていません(笑)。だから、読者の皆さんも僕の予想を信じて行動を起こさないでくださいね。という前提でお話すると、来年はインフレの脅威が迫っている感じがしています。

 このまま全世界にコロナがまん延するようなら、さらなる金融緩和をすることになるけれど、そうするとインフレが加速します。経済はコロナとインフレの板挟みみたいな状況になっていると思います。

 2022年は米国株も含めて、株式投資は厳しく、インフレに強いビットコイン、ゴールド、不動産のような投資の方がいいと思っています。でもこの話はうのみにしてはダメですよ(笑)。

 相場以外で注目しているのは、2022年4月から高校家庭科で「資産形成」の内容が必修化することです。それが若い投資家の知識のベースアップにつながればいいですね。

小林:2022年の予測という流れで来ていますが、ちょっと切り口を変えていいですか? 2021年秋ごろに、所得再分配の一環として金融所得課税を強化するというニュースが話題になりましたが、今後もし税率が引き上げられると個人投資家の熱が冷えると思っています。

 だから、投資がしやすいように、つみたてNISAの非課税枠を120万円に引き上げて12カ月できれいに割り切れるような金額にするとか、そんな投資家が喜ぶような流れがあるといいなと思います。

もふ:今のつみたてNISAの非課税投資枠、年40万円までだと、月3万3,333円という半端な金額になってしまいますよね。

小林:半端ですよね(笑)。NISAのモデルになった英国のISAは少し制度上の仕組みは違うのですが、年2万ポンド(約300万円)の非課税枠があるので、それくらいまで引き上げてくれてもいいのではないかと思います。

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