景気が強く、金利も上昇する局面で何を買う?

 2022年は景気が強く、金利も上昇する局面です。

 米国のGDP(国内総生産)は4.0%前後の成長が見込まれます。PCE(個人消費支出)インフレは2.6%前後が予想されます。つまり景気が強く、金利も高くなる状況が見込まれるわけです。

セクターダイアグラム

出所:コンテクスチュアル・インベストメンツ

 通常、そのような局面(上の図で灰色の部分)では工業株、素材株、エネルギー株、消費循環株などが買われやすいです。

 この場合に気を付けなければいけない点は、銅や鉄鉱石のような素材は最大の需要先が米国ではなく、中国である点です。

 中国は不動産開発業者の経営の行き詰まりで、建設不況の様相を呈しています。従って中国が主な顧客となるような素材株や工業株は低迷が予想されるので、投資対象から除外すべきです。

 エネルギーの場合、中国も大きなエネルギーの消費国には違いないのですが、その比率は建設資材に比べれば低いです。