今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは114.15

下値メドは113.20

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 14日(火曜)のドル/円は、じわじわ「円安」。高値113.76円、安値113.43円、1日の値幅0.33円。 

 この一週間113円台でのレンジ取引が続くドル/円は、この日113.55円からスタート。抵抗ゾーンに向かって113.80円を試しにいきましたが上値は重く、日本時間夜遅く(欧州時間)に、いったん113.43円まで後退してこの日の安値。下値の堅さを確認した後、明け方(NY時間)に再び上をチャレンジも113.76円で止められました。終値は高値とほぼ同水準の113.75円(前日比▲0.18円)

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の発表待ちということもあり、この日もドル/円は113円台を抜け出すことはできませんでした。上は113.90円から114円を走る抵抗ゾーンの手前で足踏み。最初の目標は114円で、完全クリアすればドル強気が勢力を強めそうです。ただ、FOMCに続いて明日はECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行)が控えているため、結果が全部出揃うまで欧州通貨は動きにくいでしょう。

 マーケットは、今夜(日本時間16日午前4時)のFOMC、そして明日のECBとBOEの、政策会合の結果に全集中しています。2021年最後の会合ということもありますが、中央銀行の政策のタカ派(ハト派)度合いが予想しにくく、相場が大きく動く可能性があるからです。

 FOMCが今回、緩和縮小の金額を倍増することはマーケットのコンセンサスですが、利上げ時期については、6月か9月かで見方が分かれています。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見は、利上げに関して予想以上に「慎重」である可能性があります。

 一方、ECBはPEPP(パンデミック緊急プログラム)の3月終了はコンセンサスとなっていますが、それを引き継ぐAPP(資産購入プログラム)を強化するのか、それとも減額方向で行くのかまだ意見がまとまっていない様子。ECBの利上げについては2022年第4四半期までなし、つまり1年後まで超低金利政策を継続する方針。しかしインフレ上昇が止まらなければ、6月に「大幅前倒し」するとの見方もあり。今回のラガルドECB総裁は、(パウエル議長とは対照的に)「強気」のコメントを出すことも考えられます。

 SNB(スイス国立銀行)は、ECBの動向次第では利上げ前倒しの可能性。BOEは、今回の利上げは見送りで、来年2月に実施の予想。

日銀は、企業の資金繰りを支援する新型コロナウイルス対応策の修正を検討していますが量的緩和は続行。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成
出所:楽天証券作成

※12月16日(木)の為替Walkerは休載します。