来年はどうなる?

Q:2022年はこんな年になる!という予測を教えてください

A:2021年に起きた問題は継続すると想定。米国株よりも日本株に期待!

 2021年は新型コロナウイルス、インフレ、半導体不足、サプライチェーン混乱、中国不動産などが話題となり、株式市場に大きな影響を及ぼしました。それらはすべて2022年に持ち越されそうですから、今後も動向を注視しておく必要があるでしょう。

 米国株についていうと、先日、FRB(米連邦準備制度理事会)がテーパリング(量的緩和の縮小)を開始しましたし、新たな局面を迎える可能性があるように思います。基本的にはボックス圏で推移するなかで、「さすがの米国株も今年はダメか」と思わせる局面がやってくるかもしれません。

 一方、日本株については、各企業の業績回復が顕著であり、グローバル展開する有力メーカーなどの株価は堅調に推移すると予想しています。米国株を差し置いて日本株だけ大きく伸びるということはないにせよ、相対的に見ると米国株よりも日本株のほうがパフォーマンスがよい1年になると思います。

 私自身、米国株に関しては、これまで同様、生活必需品セクターの配分を多くするなど守りを固めたポートフォリオを堅持することになるでしょう。日本株のほうは、ときに機動的なスイングトレードを併用しながら、小さくとも確実に利益を積み上げていく戦法を取っていくつもりです。

 特定のセクターで勝負するのでなく、日本株全体に分散投資する。そして、市場の行き過ぎを感じたら、ある程度リスクを取って積極投資していく──。そんなイメージを思い描いています。