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著者の荒地潤が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]ドル円、いよいよ115円台に突入か? 落とし穴は?(荒地 潤)
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今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは115.05

下値メドは113.35

パウエルFRB議長は適任でないかもしれないが、
もしパウエル氏よりハト派的な人物が議長になったら、米経済に大変なことが起きる

 18日(木曜)のドル/円はやや「円安」。高値114.48円、安値113.88円、1日の値幅0.61円。昨日の下落分を少し取り戻しましたが、115円にはまだ距離。

 この日は114.04円からスタート。東京市場はやや売りが優勢。いったん114円を割り113.88円まで下げました。これが当日安値となり、「東京時間午前中にその日の高値(または安値)をつける」という、ドル/円あるあるパターンはこの日も健在。欧州時間になって再び114円台に戻し、NY時間には114.48円まで上昇。終値は114.25円(前日比+0.15円)。

 この日のドル/円は、リスクオン。岸田内閣が景気回復を狙った経済対策として、過去最大の55.7兆円規模の財政支出を決定したことがマーケットに好感されドル/円が買われました。

 今月発表された米国の指標は、米雇用統計に始まりCPI(消費者物価指数)や小売売上高など、予想を上回る結果が続いています。来年のFOMCで投票権を持つブラード・サンフランシスコ連銀総裁の強気発言が、緩和縮小の3月完了さらに利上げ前倒し観測を強めていることもドル高要因。

 ドル下落のリスクがあるとすれば、FRB(米連邦準備制度理事会)議長の人事。次期FRB議長は来週前半には正式に発表される予定ですが、パウエル議長が続投するか、それともブレイナード理事かで相場が大きく動く可能性があります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成