今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは114.10

下値メドは112.50

新興国のコロナワクチン接種率が先進国の3カ月遅れペースまで追いつく

 8日(月曜)のドル/円は「円高」。高値113.67円、安値113.08円、1日の値幅0.59円。 
週明けは113.31円からスタート。東京時間日中につけた113.67円をトップに緩やかな下げが続き、NY時間に113.08円をつける。終値は113.22円(前日比▲0.17円)。

 米長期金利に調整が入り1.50%を下回る状況で、ドル/円も上値が重くなっています。先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で決定された緩和縮小は想定内。10月米雇用統計には「可もなく不可もなし」という評価が下り、積極的にドルを買い上げる状況にはなっていません。

 高値が114円に届かなかったのは10月28日以来。113円のレンジに留まっているので、トレンドが円高方向に転換したと判断するのはまだ早いですが、FOMCと米雇用統計という、2大ビッグイベントが過ぎた今、114円台に戻してさらに114.70円以上に持ち上げるための強力な材料は今のところ見当たらない。マーケットは明日の10月米CPI(消費者物価指数)に期待をかけています。

 この日はFRB(米連邦準備制度理事会)のクラリダ副議長が「利上げの条件は2022年末には整う」、ブラード・セントルイス連銀総裁は「2022年に2回の利上げを予想」とタカ派的な発言がありましたが市場の反応は限定的。ただし、ブラード連銀総裁は来年の投票権を持つので注意する必要があります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

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