YouTubeチャンネル『もふもふ不動産』を運営する、もふ社長さんインタビューの後編をお届けします。

 今回は、投資家兼YouTuberとしてどんな日々を送っているのか、今後何をしたいと思っているのか、さらには何かを始めたいと考えていながら最初の1歩を踏み出せない人へのアドバイスをお伺いしました。

自ら仕事の効率化を図り、残業を減らした

──もふ社長さんは、2019年3月に会社を退職されています。退職の理由は、不動産投資で安定した収入を得られるようになったからですか。

 会社を辞めた理由はいくつかあります。

 もともと僕は仕事が好きで、世界初の製品を世に出すために研究開発の仕事にずっと没頭していました。長年研究開発していたものがようやく量産化されて、世界中の人に使っていただけるようになり、夢が1つ達成できました。

 これでサラリーマンとしてやりたかったことに区切りがついた、というのが1つの理由です。

 もう1つは、たまたまYouTubeを始めて再生数が大きく伸び始めたことでした。YouTubeの波が来ているときにYouTubeに全力を尽くしてみたいという気持ちが強くなり、YouTubeに力を入れるために会社を辞める決断をしました。

──辞める直前の半年間は、研究開発の仕事に精を出しながら、不動産投資や株式投資を行い、さらにYouTubeチャンネルとブログを運営していたのですね。
 不動産投資は手を煩わすことが少ないとはいえ、とても忙しかったのではないですか?

 たしかに忙しかったですね。ただ、当時は残業がほとんどありませんでした。もともとはそれなりにありましたが、しなくて済むようにいろいろ工夫した結果です。

──どんな工夫をされたのですか。

 自分の仕事をこなす傍ら、業務の無駄を省くツールをつくったり、チームが効率よく動ける仕組みを考えたりしました。

 もちろん、それは部署全体、会社全体の業務効率化を目指したものですが、結果的に自分の仕事も効率化でき、残業を減らすことにつながりました。

──素晴らしいです。
 そういえば、もふ社長さんのYouTube動画はすべて1発撮りで、編集していません。それも時間効率を考えてのことでしょうか。

 そうですね! 当時は時間がなかったので、限られた時間の中でできることを模索したら今の形になりました。編集の代わりにパワーポイントと、しゃべりのテクニックを磨いてカバーすればいいと考えました。

──1発撮りだとトーク力や集中力が求められそうです。

 会社員時代、プレゼンをする機会がたくさんありました。だから、どうすれば限られた時間のなかで言いたいことを伝えられるか、いつも考えていましたし、資料も短時間で作れるようになりました。そういう経験が生きたかもしれません。

──なるほど。

 サラリーマン時代の仕事を1つ1つ極めていくと、副業や投資などに役立つと思います。

 プレゼンのスキルは、銀行から融資を受けるときにも役立っています。それ以外でも、例えば伝わりやすいメールの書き方とか、アンケートを集めるとか、そういうスキルも役に立つ場面があると思います。