今日の為替トレッキング

今日の一言

雇用市場の問題は、不適材不適所の人が多数いることで、労働の不足と余剰が同時発生していること

Somebody to Love

 今週は中央銀行が連続して政策金利を発表します。2日RBA(豪準備銀行)、3日FOMC(米連邦公開市場委員会)、そして4日はBOE(イングランド銀行)。

RBAは政策金利を現行の0.1%据え置く予想。豪ドルへの影響を考えるとRBAはFRB(米連邦準備制度理事会)より先に利上げするのは避けたい考え。ただFRBの利上げ時期が前倒しになればRBAの利上げも早まることになるでしょう。BOEは0.25%へ利上げする予想(現在0.1%)。ただし今月の利上げを巡ってはBOE内でも反対意見があるようです。もし見送りということになればポンド急落のリスクあり。

 そして最も注目を集めるのがFOMC。11月から月150億ドルの緩和縮小を開始することは、もはやコンセンサス。パウエルFRB議長にとっての最大の課題は、先走りするマーケットの利上げ熱をいかに冷ますかということ。緩和縮小と利上げは連続していない、それぞれ独立した政策であることをマーケットに納得させることに失敗したなら、利上げ予想(現在は2022年6月)はさらに前倒しされ、ドル高が強まる可能性があります。なお、FRBはインフレが一過性という見解は修正すると見られています。 経済指標も満載で、米製造業ISM(1日)、ADP雇用データ(3日)、米サービス業ISM(3日)、そして米雇用統計(5日)が発表されます。

今週の重要指標

出所:楽天証券作成